カモフラージュ柄をコーディネイトに取り入れるうえで、知っておくべきはその歴史やパターンの種類。どの時代の迷彩なのか、どの国の迷彩なのかを知ることで、そのアイテムへの理解度は格段に上がる。「知は服をもっと楽しくする」。カモ柄の歴史から世界各国の迷彩まで、“カモ柄総論”をご覧あれ!

01…そもそも“カモ柄”とは?

文字通り「Camouflage=擬装」が語源であるカモ柄は、戦時中に兵士たちの身を守るために開発されたパターン。森林や砂漠地帯、海上や街中などの戦場における環境に溶け込むカラーや模様を採用することで、敵からの視認を困難にする効果があり、一般的には1930年代のドイツ軍が開発したパターンに起源があると言われている。以降、カモ柄は時代や環境に応じて各国で様々な進化を遂げ、現在ではファッションアイテムの定番となっている。

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02…アメリカ4軍の迷彩の違い。

陸海空の3軍に上陸作戦などで活躍する海兵隊を含めた4軍(隊)が米軍の大部分を占める戦力だ。全軍が主に同じ迷彩柄を使用した時代を経て、2000年代以降に各部隊で採用された独自の迷彩パターンまでを見ていこう。

海兵隊

マーパット/上陸作戦などにおける森林地帯での戦闘を想定したパターン。迷彩柄の定番であるウッドランドに近い配色。

陸軍

ACU/砂漠地帯や街中に溶け込むベージュとグレーを基調としたパターン。2005年より採用されたデジタル迷彩。

海軍

NWU/海上での活動を前提としたデザイン。ネイビー、ブルー、ブラック、グレーの細かく複雑なデジタル迷彩だ。

空軍

ABU/街の色に溶け込みやすいグレーを基調とする。タイガーストライプのパターンをデジタル処理したデザイン。