「そんな芸風で1人の女、愛してんねや?」結婚報告でボコボコにシバかれた先輩芸人…相方への初報告では場が凍りつく場面も〈金属バット友保結婚SP 1万字インタビュー#2〉

先月、自身の誕生日に入籍した人気お笑いコンビ・金属バットの友保隼平。自身のXでの結婚報告は約1500万インプレッションとなり、結婚報道がヤフートピックスにあがるなど注目を集めた。あまり多くを語らない金属バットが、自身の「結婚」について語り尽くした。(全3回の2回目)
 

初デートは大阪・十三のラブホテル

—今回は友保さんの結婚についてズケズケ聞かせてもらいますが、結婚式のご予定はあるんですか?

友保 僕はもうやってしまいました。すいません。

—え!? ほんとですか、どちらで?

友保 家です。なんかようネズミが出るんですけど、そのネズミたちが挙げてくれました。一番黒いネズミが神父役。

小林 出っ歯仲間が。

友保 ……お前おもろいな。こいつおもろいこと言えるようなりましたよ。久々にわろたわ。これM-1で言うてたら優勝してましたわ!

小林 でも、(担当編集は)わろてへんな……。

—真面目に結婚について聞きたいみたいですね。

友保 じゃあ、僕が工業高校行ってない世界線で真面目に話していいですか。

—え、どういうことですか?

友保 偶然頭殴られて、賢なって、工業高校行かんかった世界線のキャラで言っていいですか。(スウッ)僕のワイフですか……あれは突然だったんですよ。僕がね、会社行くときにバスに乗るんですけど。ああ暑いなと思ってたら、1人の女性が窓を開けたんですよ。ああ、こんないい風吹くんだ……そのとき僕は心奪われちゃいましたね。僕はすぐに声をかけて。

—なんて声かけたんですか?

友保 「おっっぱいチューチューしてかまへん??」

小林 工業高校なってるぞ(笑)。

—最初のデートはどちらに?

友保 十三のラブホです。

小林 ありえる。これは本当かもしれない(笑)。

友保 ちょっと飲みすぎちゃったかな。初めてのデートは会社の近くの公園で、噴水の近くでお弁当食べましたよ。そこでね、ちょっとあったんですよ。初めてのケンカですかねえ。

小林 初デートで初めてのケンカ?

友保 卵焼きがね、甘くて、僕の家はしょっぱかったんですよ。それでね、取っ組み合いになっちゃって。向こうの歯を4本折っちゃいました。でも、しょうがないですよ。女性の歯って柔らかいんだから。

—そんなことないと思いますが。でもケンカしてさらに仲が深まったと。

友保 やっぱり拳でわかりあわないとね。

小林 工業高校やな。

— 結婚を意識したのはいつぐらいだったんですか。

友保 そうですね、バスの中から意識はしていましたけど。ビビビ婚っていうんですかね、今の言葉で言うと。

小林 今の言葉でもないけどな。

友保 いやでも結婚っていいなって思ったのは……2人で夜空を見てたんですよ。草むらで寝たときにね、僕の左手薬指に流れ星が落ちてきたんですよ。そう、その瞬間にね……。

—あぁ……。

友保 いてえな。

—隕石ですもんね。

友保 そのときにね、結婚かなって。

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相方・小林が初めて結婚を知らされた瞬間

—お相手の親御さんにご挨拶に行かれたときは、緊張しましたか。

友保 はい。僕の仕事がよくないとね。芸人に俺の娘は渡さん、的な。

—ちなみにどんな格好で行かれたんですか?

友保 僕、あれです、レスリングの格好でいきました。

小林 ハンカチ入れて。血まみれのハンカチ。

友保 ただ向こうのお父さんもレスリングの格好してはったんで。完全に背中つけてんのに「(背中)ついてない、お前みたいな仕事認めん!」って言われたんで。今度はお父さんの歯折っちゃいました。

—娘と親の歯を両方折った。

友保 でも、しょうがないですよ。老人性の歯って柔らかいんだから。

—娘はかわいいですもんね。お父さんは戦いますよね。

友保 わしまだ赤ちゃんおらんすけど、もし娘産まれて結婚する言うたら、一応まず男シバきますよね。どうします? もしわしが「お嬢さんをください」って来たら。

—うーん。

友保 「僕の仕事はキャンドル作りです。娘さんをください」だったらどうします? お父さん、僕のキャンドルを一回嗅いでくださいって言われたら……それは嗅ぐな、おもろそうやしな。

—娘が結婚せずにずっと家にいられるほうがイヤかもしれないですね。

友保 いいですもんね、実家。楽やもんな、外知らんかったら。外知ってしもうたら、実家なんかおってられんけど。 死ぬまで自分の部屋でLEGOブロックしときたかったもんな。

—ちょっと気づいてしまったんですけど。

友保 なんですか。

—ここまで結構しゃべっていただいてますけど、ほとんど本当のことがないですね。

友保 たしかに。

—小林さんに聞きますね。小林さんが友保さんの結婚のことを聞いたのはいつだったんですか。

小林 今年の12月頃に公開されるであろう漫才ブーム(「漫才ブーム 10年間ツアー(2024-2033)」)のYouTube撮影のときですね。

友保 そう、沖縄行ったときにな。

小林 8月の10日ぐらい。

—本当に直前だったんですね。

友保 俺、自分の誕生日に(婚姻届)出すっていう1番気持ち悪いことしたんで…。よほど男がすることじゃない。

小林 (結婚報告したとき)なんて言ったんやっけ、みんな。

友保 いや、俺が覚えてんのは、「結婚します」言うたら全員が「おおおお、へええええ」って5秒ぐらいスベった。場が凍りついた。やってしもうた。

小林 変な空気流れたな(笑)。

友保 5秒ぐらい変な空気流れて、ヤバって思ったら、(ミルクボーイ)駒場さんがちっちゃい声で「結婚かぁ」って。駒場さんが1番噛み締めてくれて。で、そこにある酒、全部飲んで寝ました。

—小林さんはどう思いましたか。

小林 いや、もうするやろなとは思ってました。なんかそういう話を……ちらほら。いよいよ追いつめられそうみたいな。

—そういう話するんですね。

小林 二人で、ではないですよ。喫煙所とかで他の人と話してるのが聞こえてきたんで。