人気お笑いコンビ・金属バットの友保隼平が自身の誕生日となる8月11日に入籍した。結婚を報告する自身のXは〈やったぜ!結婚したぞ!〉というたったひと言にも関わらず、1500万近いインプレッションという反響ぶり。「結婚」について、あまり多くを語らない金属バットが連載している集英社オンラインにその真相を語った。(全3回の1回目)
結婚後1発目の舞台で放ったドキっとするひと言
—今日はスーツを着てインタビューに来ました。友保さんの結婚祝いということで、1万字分しっかりお話をうかがいたいと思います。
友保 そんなん全然いらねえすから、もう(笑)。
—今回のテーマはズバリ「結婚」です。
小林 はい。
友保 (笑)。
—読者の皆さまが気になっていることを今日はとことん聞かせていただこうと思ってます。
友保 「ここで友保はおもむろにタバコに火をつけた」と書いておいてください。
—友保さんが結婚報告したXのポストが、信じられないくらいバズっていましたね。
友保 いやぁ、皆さんに祝ってもらいましたね。世界中のtwitter(現X)にね。アラブ系とかインド系とかそっちにもファンがおったんや思うてびっくりしました。僕が実は世界で人気やったっていう。
-インプレゾンビたちからの祝福。
友保 読めない言語とね、なんかよくわからん動物の2秒だけ動くやつとかで僕のこと祝ってくれて感動しました。世界は……世界は1つですね。……まずはビールを飲みましょう。
—では、友保さん改めてご結婚おめでとうございます、乾杯! 結婚を発表した後、最初の劇場でファンの方から「おめでとう!」みたいな声はありましたか。
友保 これあったんすよ。
小林 あったよな。
友保 次の日に(大阪の)八尾で営業があったんすけど。
小林 変なとこであったな(笑)。
友保 こっちも八尾やから気ぃ抜いてるじゃないですか。まあまあ、へえへえって舞台出て行ったら客席から「結婚おめでとう〜!」って。だからわしが結婚後1発目の舞台で言うた言葉は「勝手にしゃべんな」でした。
小林 大半は僕らのこと知らん人らやったけど(笑)。
友保 八尾では営業2ステージやったんすよ。span!さんがいてはって、span!さんは八尾住みます芸人やってはって。八尾に住んではるから、地域密着なんですよ。だから、行きつけのコロッケ屋があって、コロッケと唐揚げ100人前くれはった。それ楽屋で配ってて、俺んとこ来て「結婚したな」ってコロッケ2個持ってきた。俺1個コロッケ食って、唐揚げ2個食って、「あ、美味しい。お肉屋のやつやから美味しいな」って。
—いい話です……。
友保 でも、それがあと1セットあって、むっちゃ邪魔でした。あんなもんは2セットいかへん。
小林 うまかってんけどな〜。
友保 うまかった。うまかったけど、こちとら39歳やから、揚げもんコンボそんな食われへんのよ。もう(笑)。
—ちなみに婚姻届はどちらの役所から出されたんですか。
(広告の後にも続きます)
「1人で死ぬ度胸もないんや。臆病やな…と」
友保 それがね、 あれなんすよ。もう夜やったんで、ちょっと役所では受付られへんってなって、ためしに国会議事堂に行ったらなんとか受理されたらしいですよ。その瞬間に花火が上がってね、めでたく受理されたらしいっすわ。こんな裏ワザあるんやな思て。
—めでたいですね。もはや国家的な何か。
友保 いや、落ち着きましたね。ホンマに臆病やなと思いました。自分が。
—どういうことですか。
友保 情けない。1人で死ぬ度胸もないんや。こんなまっすぐ哀れ感出してんのに。
—新婚さんが言うことじゃないです(笑)。
友保 いや、みっともねえなと思いますよ。
—お二人はお互いの奥様のことはご存知なんですか。
小林 見てないっすよ。
友保 会わせたくないですね。俺も見てないですし。たぶん見たら俺、悪口言いにくなるんで。今んとこ適当に顔浮かべてるんで、わし「しの」って呼んでる、小林の嫁のこと。
—なぜ「しの」?
友保 中尾彬です。
小林 志乃がねぇ…。(中尾彬のトレードマーク「ねじねじ」をしながら)
—すごく不思議な関係性ですね。
友保 不思議なんですかね。いや、悪口言ったとき顔浮かんだら「ウッ」てなるから。謎でいてほしい。
—そういうコンビは多いですか?
友保 どうなんすかね。囲碁将(棋)さんに話聞くんですけど、囲碁将さんは一緒に新婚旅行行ったらしいんすよ。コンビで。
小林 4人で行ったらしいですよ、ハワイ。しかも3泊4日のうち1日はコンビ2人だけで過ごしたと。
友保 おもろないってな(笑)。それぞれや思いますね。嫁同士仲いいとかもありますもんね。俺はできるだけ会わせたくない。
—そこ頑なですね。
友保 俺、先輩後輩の彼女とか嫁を見たら「ブス」って言うんですわ。「えらいブスと結婚して」とか散々言うてきたんで、いろんなとこで背負ったカルマが一斉に自分に返ってくるんですよ。
—なるほど……因果応報ですね。
友保 それが一気に返ってきたら、たぶん俺、体中の血吐いて死ぬと思う。