スマートウォッチをバックカントリーで使うメリットとは?|Garmin(ガーミン)

Q. バックカントリーで使える機能はどのようなものがありますか?

BCで滑走中もGarminは様々なデータをとっている。Skier:YOSHI

A. 「Garminのウェアラブルウォッチは、ランニング、スイムから登山まで、100種類以上の様々なアクティビティを記録することができます。記録できるアクティビティの種類の多さから、トライアスロン選手やアドベンチャーレースなど、様々なスポーツを組み合わせたような競技選手にも好評を得ています。

バックカントリーも登山とスキーや、スノーボード滑走を組み合わせた複合的なアクティビティですが、各種のセンサーを組み合わせて様々なシーンをトラッキングすることができます。またこのようなアクティビティの場合、バッテリーの持ちが非常に重要です。機種にもよりますが、GPSモードでも約84時間近く駆動するものもあり(fenix 8 51mmの場合)、安心してフィールドでお使いいただけるのも特長です」


①精度の高いGPSを用いたルートトラッキング

スマートフォンの登山アプリでもおなじみのGPSによるトラッキングだが、GarminのGPSデバイスはとても正確に行えることが特長。

2024年4月の月山バックカントリーでのGarminデータを見てみよう!

2024年4月に滑りに行った月山バックカントリーの行動データ。
地図上にハイクとトランジション滑走の情報が地図上に正確にデータ化されている。

標高差とハイク、滑走の時間、スピードなどがグラフィカルに表現されたデータ。
地図と組み合わせると、どのような行動をしていたのかが一目瞭然にわかる。

②行動の標高差や心拍データ・消費カロリーなどのログデータのトラッキング

BCでのハイクアップはエネルギーを使う

行動中の心拍データや、行動した標高差や行動に要した消費カロリーなど、ウェアラブルウォッチならではのデータがログとして集積できる。特にトレーニング効果や消費カロリーなどのデータは、普段の運動に比べどれくらいの負荷なのかであったり、行動にどれくらいのカロリーが必要なのかなど、次のアクティビティの参考になるデータを取得することができる。

約7時間の山行がどれくらい自身に影響を与えたかがわかる

僕のオフシーズンの街で暮らす1週間の運動負荷が約150。それに比べて280と、山での1日で日常の一週間以上の負荷を与えていることになる。

より快適に山行をしようと思うと、普段からもっと意識して対応できる負荷を上げていく必要があることがわかる。

標高差でどれくらいのエネルギーを消費したかがわかる

この日は約7時間の山行で2360カロリー消費、推定の発汗量が約6リットル。前日にはこの消費量を支えるカロリー摂取、行動中にもカロリー摂取が必要なことがわかる。

この日は暑かったので、これくらいの発汗はしていそうだ。携帯していた水分もやや少なかったせいか。この日はかなり疲労したので、実は水分不足気味だったのではないかと推測される。

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Q. ウェアラブル端末を利用するメリットはなんですか?

A.「Garminのウェラブルウォッチでアクティビティーをトラッキングし、データを確認するだけでも楽しいものですが、実はGarminはこれらのデータを利用し、その先のアクティビティーの際に[自身のポテンシャルを100%発揮するためのコンディショニングツール]としての側面も持っていいます。

Garminのスマートウォッチのラインナップを見ると、普段使いしやすいようなスタイリッシュなモデルから、本格的にスポーツに取り組むアスリートモデルまで、多様なラインナップがあるのはこのためです。

睡眠やストレスなどのデータを分析して5~100の数値で表す「ボディーバッテリー」というGarminの独自機能をもとに、毎日の身体の状態やアクティビティーをトラッキングすることで、自身の体調の傾向をつかみ、アクティブに動きたい日に備えて日々のコンディショニングの参考にできることが、Garminのウェアラブルウォッチの大きな利点であり、ユニークな特徴といえると思います」

睡眠データ」を得ることで行動が変わる!

Garminウェアラブルウォッチでは、睡眠の質を100点満点で採点する「睡眠スコア」や、浅い/深い/レム/覚醒といった睡眠段階、昼寝を計測。睡眠を知ることで、自身のカラダの状態をより深く理解できる。

自身の睡眠パターンや採点をもとに睡眠前の行動を振り返ることにより、自分にとって最適な睡眠が得られる行動パターンがわかってくる。ちなみに睡眠前の飲酒などはもっての外。  

実際にとったデータを見てみよう。睡眠時にも装着することで、このような睡眠データを得ることができる。

もちろん睡眠の質は睡眠前の行動に大きく左右され、行動によって大きく質が変わることが一目瞭然に把握できる。以下のデータは、前日に1日中アクティビティーを行った日のデータと、前日長時間飲酒をして睡眠をとった日のデータ。違いは一目瞭然。

前日に1日アクティビティーを行い、しっかり睡眠を取った日のデータ。途中覚醒が寝起きのタイミングでしか発生していない。

前日に長時間飲酒をしたとき睡眠のデータ。睡眠中に断続的に覚醒が発生している。

ボディーバッテリー」で「今ここ」の自分がわかる!

「ボディーバッテリー」は、Garminならではの特長的な機能で、「カラダのバッテリー残量」を5ー100で測定。スコアが大きいほど、その日の活動や運動に費やすことのできるエネルギーがあることを意味する。

反対にスコアが低いほど、体力を温存したり、回復するために十分な休息をとる必要があることを示す。

ボディバッテリーは睡眠データや日中の活動量とリンクしている。良い睡眠をとればバッテリーが回復し、悪い睡眠だとあまり回復しない。日中に関しては、一日の心拍変動(HRV)を利用したストレスレベルが記録され、これが高いとボディーバッテリーが消費されていくようなイメージになっている。

活動的な日の翌日のボディーバッテリー

睡眠で大きくボディーバッテリーが回復し、日中の仕事での移動やジムなどでどんどん消費している様子がわかる。

長時間飲酒をした翌日のボディーバッテリー

睡眠中もストレスがかかり、ボディーバッテリーがあまり回復していない状態での仕事はしんどく、データにもその様子が表れている。


これらの一部のデータを振り返るだけでも、日中の過ごし方がいかに睡眠に影響を与え、日中の活力に影響を与えているかわかる。特に長期のバックカントリーツアーでは、夜についつい過飲酒になりがちだが、活力を持っていいポテンシャルを発揮したいと思えば、お酒の量は慎むべき。なんてこともわかってきます。

そして、日常生活でも然り。エネルギーが切れたら動けない。放電してしまう前に充電を。「カラダは嘘をつかない」というエビデンスとして、健康を守るためにも実に役立ちます。