RAID、SIRIUS「VENICE」「FX6」対応初お披露目。RED専用光伝送からオールマイティなシネマカメラ対応へ[RAID放送機器展2024レポート]

Thypochからシネレンズライン「Simera-C」登場


「RAID映像機器展2024 in 北陸」の展示商品で、一番興味を引かれたのはThypochブランドのシネレンズライン「Simera-C」だ。これはこれまでのRAID映像機器展では出展してこなかった商品の展示。しかも世界初公開前の展示だ。

28mm・35mmのT1.5のプロトタイプの実機が展示した。今後のラインナップは、21mm、28mm、35mm、50mm、75mmの5本を予定しており、すべてT1.5で統一して登場予定としている。

基本的には内部の設計構造自体は今までのミラーレス向けに発売中のSimeraシリーズを踏襲。フォーカスの回転角やギアの搭載などの部分でシネマ向けに最適化している。Eマウントで発売をスタートし、今後のRFマウントの登場を予定している。

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ATOMOSモニター&レコーダーに対応するExascend製8TB SSDを展示


もうひとつ注目を集めていたのは、Exascendの2.5インチSSD「EXSE4」約8TBモデルの展示だ。EXSE4は、ATOMOSの「Ninja/Ninja Ultra」対応のSSDで、もちろんAtmosの認定を受けている。

これまで、NinjaやNinja Ultra対応のSSDといえばAtomX SSDminiの選択が一般的で、容量は500GBや1TBに限られていた。ExascendのSSDは、これまでの「960GB」「1920GB」「3840GB」のラインナップに加えて、新たに7,680GBが登場。約8TBの容量を活かして、ProRes RAWをノンストップで記録可能。

また、ATOMOSは収録の使用前には必ずレコーダーでメディアをフォーマット(Secure Erase機能)して使用してほしいとしている。一方、ExascendのSSDは、高度なガベージコレクションアルゴリズムを備えているため、頻繁にフォーマットする必要はないとしている。「ATOMOS推奨メディア一覧」では、Secure Erase機能を不要と発表している。

■NINJA ULTRA対応ドライブの例

   

   

   

   

  

 

  

   

  

   

  

   

メディアブランド ExAscend ExAscend ExAscend ExAscend
メディア名 SE4 SE4 SE4 SE4
メディアタイプ SSD SSD SSD SSD
容量 960GB 1.92TB 3.84TB 7.68TB
Secure Erase機能 不要 不要 不要 不要
ProRes RAW HQ 最大8K 30p、5K 60p、4K 120p Camera to Cloud
ProRes RAW HQ 最大6K30p、4K 60p、2K 240p ProRes 422 HQ / DNxHR HQX 最大4k DCI 60p、2K 240p Camera to Cloud
ProRes RAW 最大6K 30p、4K 60p、HD 120p ProRes 422 HQ / DNxHR HQX 最大4k DCI 60p、HD 120p
ProRes RAW HQ 最大4K 30p、HD 120p ProRes 422 HQ / DNxHR HQX 最大4k DCI 30p、HD 120p

●印はテスト済みおよび承認済み