MM総研調べ、日本のiPhone 16の販売価格は世界で3番目の安さ

 MM総研は9月18日に、世界39の国と地域を対象に実施した、iPhoneの販売価格に関する調査結果を発表した。同調査では、アップルストアでの直販価格を調べている。

●各国のアップルオンラインストアの価格を比較分析



 9月に発売された「iPhone 16」の日本における販売価格は12万4800円で、調査結果によれば調査対象となる国や地域の中では3番目に安い国だった。

 最安は中国(11万9980円)で、以下タイ(12万4583円)、日本、香港(12万5436円)、オーストラリア(12万7182円)が続いている。日本以外の国や地域における平均は14万7611円で日本と比較して約2万2800円高く、もっとも高値だったトルコ(27万829円)は日本と比較して約2.2倍に達した。

 「iPhone 16 Plus」の日本での販売価格は15万4800円で2番目に安く、最安は香港(15万4527円)で以下日本、台湾(15万8261円)、韓国(15万8730円)、中国(15万9980円)が続いている。日本以外の平均は18万6453円で日本と比較して約3万1700円高く、最高値のトルコ(32万9163円)は日本と比較して約17万4000円高かった。

 「iPhone 16 Pro」の日本での販売価格は20万4800円で3番目に安く、最安は香港(20万1800円)で以下アメリカ(20万2041円)、日本、台湾(20万6087円)、韓国(21万1640円)が続いている。日本以外の平均は24万3023円で日本と比較して約3万8200円高く、最高値のトルコ(40万8329円)は日本と比較して約20万4000円高かった。

 「iPhone 16 Pro Max」の日本での販売価格は24万9800円で3番目に安く、最安は香港(24万7255円)で以下アメリカ(24万8702円)、日本、台湾(25万6087円)、オーストラリア(25万9000円)が続いている。日本以外の平均は29万9100円で日本と比較して4万9300円高く、最高値のトルコ(49万9996円)は日本と比較して約2倍に達した。

 「iPhone 16」シリーズの発売にともない、値下げされた「iPhone 15」の販売価格をみると、日本は11万2800円で「iPhone 16」発売前(12万4800円)と比較して1万2000円の値下げとなり、世界では6番目の安さとなっている。

 最安は中国(10万7980円)で、香港(10万9073円)、タイ(11万2083円)、フィリピン(11万2475円)、台湾(11万2609円)がそれに続いた。日本以外の平均は12万953円で、最高値は「iPhone 16」シリーズと同じくトルコ(23万7496円)となっている。

 2022年3月に発売された「iPhone SE3」の日本での販売価格は、「iPhone 16」発売後も変化しておらず、6万2800円で世界最安となった。以下、台湾(6万2783円)、オーストラリア(6万5364円)、アメリカ(6万6725円)、香港(6万7255円)が続いている。日本以外の平均は7万9893円で、「iPhone 16」シリーズと同じくトルコ(13万3329円)だった。

 「iPhone 15」が発売された2023年9月~2024年9月の13カ月間における、「iPhone 15」および「iPhone SE3」の日本における販売価格の順位(安い順)をみると、「iPhone 15」は発売月である2023年9月の時点では2位だったものの、2023年10月~2024年7月の期間は2024年1月(2位)を除いて最安となっている。一方、「iPhone SE3」は2023年9月以降、13カ月間最安だった。

 「iPhone 16」の価格が年間の平均所得に占める比率を「iPhone指数」として算出したところ、日本のiPhone指数は2.74%と、調査対象の国や地域では24番目(小さい順)となっている。同指数がもっとも小さかったのはシンガポール(0.77%)で、スイス、アラブ首長国連邦、アメリカ、ルクセンブルクがそれに続いた。なお、同指数がもっとも高かったのはインドで、10.19%に達している。