ミサノ・サーキットでMotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGPのFP1が行なわれた。トップタイムを記録したのは、グレシーニのマルク・マルケスだった。
2週間前の前戦サンマリノGPと同じ、ミサノ・サーキットでのレースとなっているエミリア・ロマーニャGP。その初日は雨の影響が残るコースコンディションで始まった。
既に天候は回復しているもののコースにはまだ濡れた部分が残っており、多くのライダーは最初、ピットに留まって様子見を選択した。
ペドロ・アコスタ(GASGAS)とルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ)はレインタイヤで走行し、ブラッド・ビンダー(KTM)やマルコ・ベッツェッキ(VR46)は最初からスリックタイヤでコースインして路面チェックを行なった。
その後はしばらくの間、スリックタイヤを履いたライダーが数名走行を続けるも、ほとんどのライダーはそのままピットに留まる光景が続いた。
セッション残り20分を前にした頃からコースに出るライダーが増え始めた。タイトルを争っているフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)やホルヘ・マルティン(プラマック)といったランキング上位のライダーも、ここでこの日初めてコースに向かっている。
コースも徐々に乾いていきラップタイムは徐々に向上し始めたが、この段階では1分33秒台と、レースベストタイムよりも2秒ほど遅いタイムに留まっていた。
残り15分を切ると、ようやくサンマリノGPのウイナーであるマルク・マルケス(グレシーニ)もコースイン。それ以外のピットに残っていたライダーも続き、全ライダーがコースに入った。
短い残り時間の中、ライダー達はペースを上げての走行に入り、マルティンが暫定トップとなる1分32秒145をマーク。コースインが特に遅かったマルケスもすぐにタイムを縮め始めた。
そして最終的には1分32秒082をマークしたマルケスが、FP1のトップタイムに。アラゴン、サンマリノ、そしてエミリア・ロマーニャの3連勝達成に向け、好調な滑り出しとなったと言えそうだ。
2番手と3番手にはマルティンとフランコ・モルビデリと、プラマックのライダーが続いた。また4番手にはバニャイヤが並び、ドゥカティ陣営がトップ4を占めた。
今シーズン限りでMotoGPの参戦を終える中上貴晶(LCRホンダ)は、19番手タイムでFP1を終えた。