スキー・スノーボードヘルメットの正しい選び方|’24ー25シーズンへ買い替える前に知っておこう!

ヘルメットを選ぶ基準は何だろう? ヘ当然「安全性」が一番であることは想像にたやすいが、その安全性は何を根拠に謳われているだろう。また、いくら安全でも、かぶり心地が良くなくて長時間の着用が不快だったり、ライディングのパフォーマンスを損なうものでは困る。安全性・快適性・フィッティング? あらためてヘルメットの機能を確認し、シーズンインに備えて選び方のポイントを知っておこう。

POINT 1|ヘルメットの必要性

あなたはヘルメットをかぶって滑っているだろうか? 近年、ヘルメットの着用は欧米に習い一般的になりつつある。ツリーランやバックカントリーなど、滑走のシチュエーションが広がってきたこともあり、いつ起こるかわからない自然の危険から頭部を守る必要性が重要視されるようになってきたからだ。近年では、スキー場内のツリーランエリアや非圧雪エリアでもヘルメット装着が義務付けられているところが多い。

また、パークを滑るスキーヤー・スノーボーダーにとってはジャンプやジブで転倒した際のリスク回避のためにヘルメットは絶対に欠かせない。こちらも危険度の高さが想像できるゆえ、ヘルメット着用はかなり浸透している。

ヘルメットの命題はひとつ・衝撃から頭部を守ることだ。頭の打ちどころが悪ければ命を落とすこともあるし、そうでなくとも脳機能に障害が残ったりすることもある。そのようなリスクを最大限に避けるために、安全に雪山を楽しむために、いまやヘルメットはスマートスキーヤー・スノーボーダーの必需品だといえる。

写真提供:夏油高原

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POINT 2|スノーヘルメットに求められる機能

頭を衝撃から守るというミッションを果たすために、ヘルメットに求められる機能性は複数ある。大きく分けると下の図のような要素が考えられそうだ。最も重要な安全性を左右するのがヘルメットの基本構造。

ヘルメットは基本「アウターシェル」と「ライナー」の2層構造となっているが、両者の素材と組み合わせ方(構造)によってさまざまな違いが出る。加えて、シェルとインナーの間にある「多方向衝撃緩衝システム」が採用されているかどうかも重要な着目点となる。当然ながら、フィット性に欠けていてはせっかくのシステムも効果的に機能しない。

また、ヘルメットの重さも滑走時の快適性やパフォーマンスに与える影響はもちろん、安全性にも繋がるポイントだ。長時間着用するには、かぶり心地がよくないと辛い。快適性を向上させるうえで、ベンチレーションやインナーの素材にも注目したいところだ。