POINT 5|サイズアジャストシステム
多くのヘルメットは頭囲5cm程度であればアジャストシステムによってサイズ調整ができる。優れたフィット感を実現するために、いまでは標準装備に。BOAシステムなどに代表されるダイヤル式が扱いやすい。締めるのも緩めるのワンタッチなので、着脱も簡単だ。
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POINT 6|スノーヘルメット選びのチェック点
ゴーグルとの相性
まずは、使うゴーグルと合うかどうかをチェックしよう。ゴーグルとのマッチングによってヘルメットのフィット感にマイナス影響が出てしまうこともある。ゴーグルとの間に隙間が大きく開いてしまうことのないヘルメットを選ぼう。
サイズ・フィット感
そして、次に最も重要なのはサイズが合っているか、そのフィット感。かぶったときに不快な圧迫感や痛いところはないか、逆に大きすぎてルーズではないかをチェック。これはアジアンフィットモデルを選ぶと話が早い。日本人と欧米人は顔面の凹凸だけでなく頭の形状が大きく異なるのだ。頭に合わないものでは安全性が落ちるし、何より快適でない。
軽さ
ヘルメットは長時間かぶっていることが多い。ことバックカントリーにおいては滑走時間より登行時間のほうが多いもの。ヘルメットの重量は体への負担にも直結する。重いヘルメットは首が疲れて肩が凝ったり、そもそも不快だったりするので、軽いにこしたことはない。ただし、軽さだけを求めて耐衝撃性や頑丈さ、ベンチレーション機能などが損失されるのは困る。必要な機能性を備えて尚軽い、が理想だ。
快適性
頭部を保護するための必須アイテムとはいえ、かぶっていることが苦痛になるほど不快では、積極的に使う気にはなれないもの。頭部は汗をかきやすい上、ヘルメットは密着度が高いため、どうしても熱が籠って蒸れやすい。長時間でもかぶっていて快適であることはとても重要だ。蒸れを解消するためのベンチレーション機能が優れていればいるほど快適性は向上する。
モデルの特性をチェック
ゴーグルとの相性やフィット感を確認した上で、各モデルの特性や性能、機能を見ていくとよい。シェルの素材と構造、MIPSに代表される多方向衝撃緩衝システム搭載の有無や軽さなどのバランスを、自身の滑走スタイルに合わせて鑑みる。機能性は最後にという順番で見ていこう。
汎用性も新たなチェックポイント
法令改正により、日常生活の中でも自転車に乗る際にはヘルメットの着用が努力義務化された。これからは益々、通年でヘルメットを使う頻度は増していくだろう。そこで求められていくに違いないのがヘルメットの汎用性だ。雪山でも街でも同じヘルメットで済めば一石二鳥ではないか。イヤーパッドや頭頂部のパッドなど、複数のパーツを付け替えることで、雪山用のヘルメットがオールシーズンのタウンユースのヘルメットに変身する仕様のモデルもある。