「もうええでしょう」スリリングでプリミティブなNetflix話題作『地面師たち』の見どころを再確認【カウチポテトのお供】

皆さん、今週末は3連休です。もしも予定がないのならこの際、気になっていたドラマをイッキ見しちゃいませんか。

いま大注目のドラマといえば、配信開始直後から話題になっているあの作品です。最もフィジカルで、最もプリミティブで、最もフェティッシュなストーリーの行き着く先は……?

毎週金曜は各配信サイトで観られるオススメ作品を紹介する日。

今週もよく頑張った……週末はおうちでゴロゴロしながら、Netflixドラマ『地面師たち』を観て、カウチポテトになっちゃお〜!

【あらすじ】

土地の値段が高騰し始めた2017年の東京。伝説の大物詐欺師・ハリソン山中(豊川悦司さん)をリーダーとした地面師集団が大手デベロッパーを相手に詐欺を仕掛け、巨額の富を築こうとしていました。

直接交渉に欠かせない “法律屋” に、土地の情報を集める “図面師”。なりすまし役を用意する “手配師” や、柔和な笑顔で確実に獲物を仕留めてゆく “交渉役”ーーー。

そんな彼らが次のターゲットに選んだのは、時価100億円ともいわれる都内の一等地。しかし、そう易々と手を出せる土地ではなく、苦労を重ねることになるのです。

いっぽうそのころ、ハリソン山中のしっぽをつかもうと、定年間近の刑事が独自調査を続けており……?

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【ココが見どころ】

<その1:映像化困難と言われた小説を実写化!>

小説家・新庄耕さんの代表作 『地面師たち』を映像化しようとメガホンを取ったのは、『エルピス-希望、あるいは災い-』をの大根仁さん。

豊川悦司さん演じるハリソン山中と綾野剛さん演じる “交渉役” の辻本拓海が、クセのある犯罪者たちをとりまとめながら、あの手この手でターゲットを追い詰めていく姿に手に汗握ります。

相手が大物になるほど手ごわくなるため、手練れの地面師集団であろうと油断は禁物。だましだまされ、腹の探り合いをしながら、難攻不落のヤマに挑む描写にハラハラドキドキが止まらなくなるのです。

地面師 vs ターゲットのガチンコ勝負もさることながら、ハリソン山中 vs 刑事によるバトルも必見! 三つ巴の戦いを見守るうち、あっという間に全話完走していることでしょう。

<その2:全員キャラ濃すぎィ!! 流行語も生まれる事態に>

本作の登場人物は、濃ゆいキャラクターが多いです。地面師集団はもちろん、ターゲットも刑事も、脇役すら1度見たら忘れられなくなるほど強烈な存在感……!!

印象的なセリフも多く、SNSでは「プリミティブ」「もっと大きなヤマを狙いませんか」「ライフのほうが安いので」などすでに流行語が生まれまくっております。

特によく聞くのは、ピエール瀧さん演じる法律屋のキメ台詞「もうええでしょう」です。

交渉がこじれたときなど、この常套句を繰り出して相手を動揺させるのですが……いつしか「1度は使ってみたいセリフ」として大バズり!

Netflix公式アカウントが「もうええでしょう動画」(※名シーンまとめ)を出すほどの人気ぶりでして、きっとあなたも謎の中毒性にハマってしまうはず。

<その3:ハリソン山中がヤバすぎ…怒涛の後半戦に戦慄>

物語が進むごと明らかになってゆく、ハリソン山中の真の目的。

なぜ地面師を続けるのか。そして、なぜ辻本拓海という人物に目をかけたのか……。すべてを知ったとき、その常軌を逸した狂いっぷりに震え上がることでしょう。

あとですね……あまりに容赦がなさすぎる怒涛の後半戦を刮目してください。