2002年にセクシー女優としてデビュー、その後、俳優やタレントとしても活躍し、“セクシー女優のアイドル化”の先駆け的存在として幅広く活動してきた蒼井そらさん(43)。2018年に結婚、同年に妊娠を公表した際は「子どもが可哀想」などという心ない言葉が数多く寄せられた。現在、蒼井さんは5歳の双子の男の子を育てる母親でもある。「現役時代は数多くの誹謗中傷に泣かされましたし、今でもたまに寄せられますが、はっきり言ってそれどころじゃないです(笑)」と言う。
救急車に乗る息子をブログにあげて炎上
まだブログサービスが始まったばかりだった2003年ごろから、メモや日記代わりに、ブログ記事を投稿してきたという蒼井さん。ブログやSNS上に自身の日常を投稿することは、彼女にとって習慣のようなものだという。
それは子育てをするようになってからも変わらなかったが、今年7月に息子の1人が蕁麻疹を発症。緊急搬送されている様子を写真に撮影してブログに投稿したところ、それに対して「神経を疑う」「場をわきまえたほうがいい」などと批判を浴びた。
蒼井さんは、当時の状況を次のように振り返る。
「実は今年5月にも息子が胃腸炎にかかり、救急車を呼んだことがあって。そのときは救急車を呼んだ途端に元気になって、お騒がせしちゃったことがあったんです。小児救急医療電話相談(#8000)にも聞いて、そのうえでの判断だったんですけど、小さい子どもに何かあった際に、救急車を呼ぶかどうかってすごく悩むんですよね。
今回は本当に緊急事態で救急車を呼んだのですが、隊員の方々が処置してくれて、ホッとひと安心したところで写真を撮って……。自分の育児記録的な感じで、ブログに載せたんです」
蒼井さんのブログの読者は7割が主婦層ということもあり、「救急車を呼ぶかどうか、迷った際の参考になれば」といった思いもあったという。そうした背景もあり、ブログのコメント欄には「大変でしたね」などの言葉が寄せられた。
しかしその後、女性週刊誌のサイトで、その様子について取り上げた記事が掲載された。その記事に対して、「神経を疑う」といったコメントが多く寄せられたようだ。
「私のブログのコメント欄は荒れていませんでした。でも、女性週刊誌のサイトで記事が出てからは、その記事のコメント欄が荒れたり、いろいろなまとめサイトやSNSに拡散されたり……というパターンでした」
ネットが荒れている様子を見て、蒼井さんはどう思ったのだろうか。
「記事が出ていることは、兄家族との旅行中に知ったんです。そこで、『お前、炎上しているけど大丈夫?』って教えてもらって、ビックリしましたね。思い返せば、たしかに救急車の写真を載せるのはよくなかったし、今後気をつけようと思いました。
でも私自身、記事のコメント欄に書かれている誹謗中傷はほとんど見ていませんし、目の前の育児や生活に追われて、それどころじゃないというのが本音です(笑)」
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蒼井そら、コタツ記事に物申す!
一方で蒼井さんは、「ブログやSNSの発信内容を切り取った“コタツ記事”で炎上したり、その炎上が燃料となって、一段と荒れてしまったりするケースが多い」とやや憤る。
「最近、事務所を退所された若槻千夏さんのことを『第2のフワちゃんか』みたいに書いた記事が話題になりましたよね。その記事では、所属した20年間でマネージャーが30人以上替わっていることを引き合いに出していましたが、事務所に長く所属してれば、そのくらい替わるものですよ。新人マネージャーを仕事に慣れさせるために事務所側が勝手に替えるケースもありますしね。
コタツ記事を書く記者さんには、タレントの印象を意図的に悪くするような勝手な推測や表現がないか、もう少し考えながら書いてほしいなと思います……」
また、自身がセクシー女優時代に受けた誹謗中傷についても聞いた。
「もうデビュー直後から、その洗礼を受けていましたよ(笑)。当時は誹謗中傷といえば『2ちゃんねる』でしたが、やめればいいのに、どうしてもエゴサーチしちゃうんですよね。そこでは、『パケ写詐欺』とか『3割減』とか本当に言いたい放題で、何度泣かされたことか。
そうした誹謗中傷には何年経っても慣れることはなく、『劣化した。ババアに用なし』とか『金をもらえば誰とでも寝た過去が消えると思うな』などさんざんな言葉を受け取るたびに、傷ついていました」
そういった心ない言葉の数々も、現在では捉え方が変わってきたという。
「以前は、誹謗中傷でさんざん傷ついたあとは、よりいっそう『なめられないようにしなきゃ』とか『負けてられない!』と奮い立たせられたものでした。でも、今ではエゴサーチもしなくなりましたし、仮にそうしたコメントを見たとしても、『そういうことを言いたい心境なんだな』と受け流せるようになりましたね。まさに“悟りの域”とでも言いますか(笑)」