MotoGPエミリア・ロマーニャGPの初日走行を終えたマルク・マルケス(グレシーニ)は、前戦サンマリノGPから連勝できる可能性は低いと見積もっている。
マルケスは2週間前に同じミサノ・サーキットで行なわれたサンマリノGPで、途中の降雨をチャンスとして活かし、見事勝利。アラゴンGPから連勝を達成した。
ただ同一サーキットでの2戦目となるエミリア・ロマーニャGPの初日プラクティスでは、マルケスは3番手。フランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)、ホルヘ・マルティン(プラマック)に先行される展開となっている。
マルケスは初日を終えた時点では、バニャイヤとマルティンほどのスピードは無いと認めている。またミサノでの連戦ということでデータも集まっているため、接戦になってくるだろうと予想した。
「ポジションはもっと後ろになるかもと予想していたんだ」と、マルケスは語る。
「新型コロナの時の(同一サーキットでの)2戦目では、戦いが凄くタイトだったのを覚えている。そして実際、全てが凄く接近していて、皆が速いんだ」
「ただ、グリップがより良くなってくると、マルティンやバニャイヤが一歩前進してくるのが今年のパターンでもある。実際に今日は彼らが僕よりもずっと速かった」
「ミサノ1戦目のように僕はセカンドグループにいる。前回はレース中盤に停滞する瞬間があって、それが勝つ助けになったんだ」
なおマルケスが使っているマシンは1年型落ちのデスモセディチGP23であり、バニャイヤやマルティンの使うドゥカティの最新型バイクはかなり大きな飛躍を遂げていると見られているため、マシンの差は常に議論の的となってきた。
ただマルケスとしては、そういったマシンの話題に囚われたくないと考えていて、自分とバニャイヤ達の差に集中していると話した。
「毎レースで僕が集中しているのは、GP24とGP23についてとかじゃない。僕自身についてだ。僕と、最速のペッコやマルティンについて集中している」
「そして今、ミディアムのリヤタイヤでは、0.3~0.4秒のラップタイムの差がある」
「1周のタイムアタックでは僕らもそこへ辿り着けたけど、彼らはそのラップタイムでも、もっと楽な形で走れているようだね」
初日を2番手タイムで終えたマルティンは、自らとバニャイヤがライバルに明らかな差をつけていることには驚いたと語っている。
「速く走れているけれど、大事なのは予選で速さを発揮すること、レースで速く走ることだ」
マルティンはそう語る。
「でも今のところ、ペッコと僕が一歩前に抜き出ているようだ。これは予想していなかったね。僕としてはテストのようにエネア(バスティアニーニ/ドゥカティ)かマルクが来ると思っていたんだ。でも今日は少しコンディションも変なようだったからね」