『Dramatic DENSHI Ticket in SHINJUKU』が20日、東京・新宿FACEで行われ、“しゅんまお”MAO&勝俣瞬馬がクリス・ブルックス&正田壮史組を破り、1年4ヵ月ぶりにKO-Dタッグ王座返り咲き。大石真翔がDDT所属ラストマッチとなる10・3新宿大会で男色ディーノとの“ガンナメ・エクスプレス”で挑戦することが決まった。
しゅんまおは昨年1・3後楽園大会で“CDK”クリス&高梨将弘を破ってタッグ王座を戴冠。路上プロレスなどの独自路線で5度の防衛を重ねた。同年5月、勝俣が右足骨折による欠場のため無念の王座返上となったが、今年1月の勝俣復帰から8ヵ月が経過し、満を持しての王座奪還に臨んだ。
奇襲を仕掛けた王者組がベルトで殴打しようとすると、回避したしゅんまおが逆にベルト攻撃の構え。これが不発に終わって開始のゴングが鳴ると、シャーデンフロイデ・インターナショナル、The37KAMIINAの面々が現れ、両軍総出の場外乱闘に発展した。大荒れで幕を開けると、MAOのカッターが松井幸則レフェリーに誤爆。レフェリー昏倒の中、再び両軍のセコンドがなだれ込んだ。
しゅんまおは正田に俺たちのまっどまっくすを決めたものの、レフェリー不在のままで3カウントは入らず。木曽大介サブレフェリーが飛び込んでも、クリスが顔面蹴りで吹っ飛ばし、またもや無法地帯に。両軍はプラスチックケースで殴り合い、勝俣とクリスはステープラーで打ち合うなどハードコアマッチの様相を呈した。
15分過ぎ、ようやく松井レフェリーが復活すると、MAOと正田が激しい張り合いを展開。MAOが掌底を連打すれば、正田は蹴りで応戦し、ベルトで殴打した。すかさず正田のチカラKOBUムキムキを狙ったものの、回避したMAOはベルトの上にみちのくドライバーIIを一閃。ジャスト・フェースロックで絞め上げると、ディックキラーに移行して正田からギブアップを奪った。
しゅんまおが1年4か月ぶりにKO-Dタッグ王座を奪還。MAOが「瞬馬、やったぜ! またメチャクチャやろう。あのときやり溜めてたアイデアがまだまだあるでしょう。全部やろう。そしていっぱい怒られよう」と防衛ロードを描き、「シャーデンフロイデ・インターナショナル、おもに正田。ナメてたぜ。もっと簡単にいけると思ったけど、お前は立派なシャーデンフロイデ・インターナショナルっぽいレスラーになったな。俺たちのライバルはCDKだけと言ったけど、クリス、正田組も立派なライバルだよ。クリス、正田組よ、俺たちが5回でも6回でも、キリのいいときに、ロープ全部外してタッグマッチやろうぜ」とクリス&正田にメッセージを送った。
今林久弥GMが10・3新宿大会でしゅんまおの初防衛戦を行うことを決めると、大石、ディーノが現れた。同大会がDDT所属ラストマッチとなる大石が「誰かやりたい相手いるのか? 俺たちと戦いたいってことでいいんだな?」と迫ると、MAOは「10月3日は大石さんの引退の日じゃないですか。レスラー最後を捧げてくれるということですか?」と挑発を込めて言い放った。
大石はしゅんまおの師匠にあたる。「DDT所属最後の対戦相手はお前らに務めてほしい」と希望し、「俺たち2人が成し得ていない、そのベルトに挑戦させてほしい」とアピールした。ディーノは「大石さん、最後だと思ってるでしょ? ただ、そのベルト持ったらどうなのかね。これを持ってる限り、私と大石真翔は終わらない。だからそれが必要なんだ」とキッパリ。するとMAOは「大事なしゅんまおの師匠です。大石さんがいなかったら、俺たちはこのベルト巻いてないかもしれないし、こういうプロレスやってないかもしれない」とし、「師匠、10月3日は楽にさせてあげます。ぜひ挑戦お願いします」と受諾した。
☆10/3(木)東京・新宿FACE『God Bless DDT 2024 TOUR in SHINJUKU』18:00開場、19:00開始
▼KO-Dタッグ選手権試合〜大石真翔DDT所属ラストマッチ
[挑戦者]
男色ディーノ
大石真翔
vs
勝俣瞬馬
MAO
[第84代王者]
※MAO&勝俣初防衛戦
【MAOの話】「俺たちしかこの世界を救えない。だから、この世界にまたやってきた。KO-Dタッグ獲って、DDTを助けるのは俺たちしかいないんだよ。次はお師匠。トドメを刺して、介錯するのも弟子の仕事。バッチリ、負けないで防衛します」
【大石の話】「10月3日、新宿。舞台は整った。俺のDDT最後の舞台をあいつらに預けてやるよ」
【ディーノの話】「なんでこのタッグチームがベルト獲れなかったか? そんなに強くないからだよ。だけど心はフレッシュな状態で挑もうと思います。ベルト獲ったら大石さんは出続けるから」
【正田の話】「クリスといろんなタッグと防衛していきたかったんですけど。悔しいんですけど前を向いて。KO-Dタッグあきらめてないんで、また絶対獲り返す」
