F1シンガポールGPの初日、印象的な活躍を見せたウイリアムズのアレクサンダー・アルボンだった。アルボンはまだマシンのフィーリングは完璧とはいかないものの、土曜日に向けてもっと強くなって戻ってくると語った。
アルボンはFP1で8番手、FP2で9番手と、中団グループのマシンながらRBと共に上位陣に分け入る速さを発揮した。
「正直に言うと、マシンのフィーリングはまだ最高ではない」
そうアルボンは語った。
「でもそれは、もっとラップタイムを稼げるという意味で良いことだと思う」
「ハードタイヤは良かったけど、ソフトでは少し苦労した。あとはそれを解決するだけだ」
アルボン曰く、マシンは完璧ではないものの昨年よりはずっと手応えを感じているようだ。
「ペースは良いし、マシンのフィーリングも昨年よりもずっと良い。それはプラスだ。アップグレードに関しては、これまでのセッションで完全に掘り下げるのは難しい。今夜データを見て、明日もっと強くなって戻ってくるつもりだ」
ウイリアムズでスポーティングディレクターを務めるスヴェン・スミーツも、土曜日以降の走行に向けて期待感を語った。
「アレックスは今日、アップデートされたパッケージでスタートし、FP1で異なるドライビング方法に慣れようとした。しかしFP2の後でも、マシンのバランスにはまだ完全に満足していなかった」
そうスミーツは言う。
「マシンのフィーリングが、昨年よりもずっと良くなっているのはポジティブだ。これには期待できる。明日に向けてさらなるパフォーマンスを見つけなければいけないことは分かっているので、今夜全てのデータを確認する」
なおアルボンのチームメイトであり、これがF1で3戦目となるフランコ・コラピントは、FP2こそ16番手だったものの、FP1では11番手と、初のシンガポール走行ながらまずまずのポジションにつけた。このことも、ウイリアムズの好調さを示していると言えよう。
「今日はコースと暑さに慣れるために、良い学習のセッションになった」とコラピントは言う。
「2回のフリー走行を終え、ポジティブな気持ちだ。FP2ではオーバーステアが酷くなってしまい、ソフトタイヤでのアタックをまとめることができなかった。ソフトタイヤでアタックできるのは1周だけであるのは明らかで、2周目にはそれほどタイムを伸ばせなかった」
「1周をまとめられれば、かなり力強く見えたと思う。明日の予選でどうなるか、見てみたいと思う」