マリーナベイ市街地サーキットで開幕したF1シンガポールGPで、フェラーリのシャルル・ルクレールは初日から好調ぶりを発揮。伸びしろはあるものの、ライバルのマクラーレンと優勝を争うことができるとの考えを示した。
ルクレールはフリー走行1回目をトップで終えると、続くフリー走行2回目ではマクラーレンのランド・ノリスからわずか0.058秒差の2番手で終えた。
FP2で1分30秒台をマークしたのはこの2台のみ。ロングランでもノリスがソフトタイヤ、ルクレールがミディアムタイヤを履いて1分37秒台前半で安定して周回していた。
ルクレールはまだ、SF-24のマシンセットアップを煮詰めていかなければならないと考えている。そして、予選・決勝とシンガポールの変わりやすい天候にも対応していく必要があり、昨年に続くシンガポールGPでのチーム2連勝にはいくつか難所が残るという状況だ。
「今日は上手くいったけど、まだやるべきことがあると思う。マシンはまだ僕が望んでいる状態ではない」とルクレールは言う。
「僕らはまだ改善しようとしていて、天候は最後までかなり不安定になると予想されている。だから様々な状況に素早く適応できるようにならなければいけない」
「でも良い金曜日だったのは確かだよ。最高でも最悪でもなかったし、改善の余地はある。プッシュし続ける必要がある」
「マシンのバランスを改善して、全てをまとめる必要がある。そうすれば、明日に向けて良いペースを築けるはずだ」
ルクレールはフェラーリが優勝候補のひとつと考えている一方、FP2でトップ2台から3番手までおよそ0.5秒というタイム差は、フリー走行3回目以降に縮まっていくだろうと予想した。
「僕らは優勝争いに加わっている。だけど、明日には状況が大きく変わるはずだ。他のみんな、僕と3番手の間の差が同じならかなり驚きだよ」
「明日のタイム差は今日よりずっと縮まると思う」