古里太陽、Q1から這い上がり劇的初ポールポジション! 日本勢は明暗分かれる|Moto3エミリア・ロマーニャGP予選

 MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGPのMoto3クラス予選が行なわれ、Honda Team Asiaの古里太陽がキャリア初ポールポジションを獲得した。

 前戦サンマリノGPと同じくミサノ・サーキットで開催されているエミリア・ロマーニャGP。Moto3クラスの予選組分けで日本人ライダーは古里がQ1から、鈴木竜生(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)と山中琉聖(MT Helmets – MSI)はQ2へ直接進出を決めた。

 4名のQ2進出枠をかけたQ1の戦いでは、古里が序盤から速さを見せた。彼は1分41秒350をマークし、暫定トップに立つ。2番手以降にはホセ・アントニオ・ルエダ(Red Bull KTM Ajo)が続いた。

 ルエダは残り4分で1分41秒076までタイムを短縮。古里を押しのけてトップタイムとし、その後は1分40秒863まで自己ベストを更新。トップタイムでQ1を突破した。

 古里は3番手タイムの状態でQ1最後のアタックを迎えていた。最後はスコット・オグデン(FleetSafe Honda – MLav Racing)が4番手に滑り込んだものの、古里がQ2進出圏外に蹴落とされることはなかったため、Q2で日本人ライダー3名が揃い踏みすることとなった。

 予選Q2が始まると最初はポイントリーダーのダビド・アロンソ(CFMOTO Gaviota Aspar Team)が1分40秒453をマークして暫定トップタイム。そして古里も0.047秒差のタイムを記録し、3番手に続いた。

 アロンソには0.008秒差でイヴァン・オルトラ(MT Helmets – MSI)が食らいついた状態でQ2後半へ。

 そしてラストアタックでは古里が1分40秒394をマークして、暫定トップを更新。ライバルたちも全体ベストペースのセクターはあったものの、アタックをまとめて古里以上のラップタイムを記録することができず、Q1を突破してきた古里がキャリア初のポールポジションを獲得した。

 2番手はアロンソ。彼はQ2最後のアタック時に転倒してしまい序盤に記録したタイムを更新できなかったが、なんとかフロントロウは確保できた。3番手はアンヘル・ピケラス(Leopard Racing)だった。

 古里がポールポジションを獲得した一方で、他の日本人ライダー山中が15番手、鈴木は17番手と苦しむ結果に終わった。