MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGPのMoto2クラス予選が行なわれた。アロン・カネット(Fantic Racing)が僅差のポールポジション争いを制した。
インドGPの開催が中止となり、当初代替レースとなるはずだったカザフスタンGPも開催できなくなった影響で、今週末のエミリア・ロマーニャGPは前戦サンマリノGPと同じ、ミサノ・サーキットでのレースとなっている。
2週間前のサンマリノGPでシーズン3勝目をマークし、ポイントリーダーに浮上した小椋藍(MT Helmets – MSI)は、予選Q2に直接進出。サンマリノGPでは予選から苦しんだ小椋のチームメイト、ランキング2番手のセルジオ・ガルシアも今回は予選Q2からの参加となった。
サンマリノGPでは16位と惜しくもポイントに届かなかった佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)も含め、17台がQ2進出を目指した15分間のQ1。前半はディオゴ・モレイラ(Italtrans Racing Team)、セナ・アジアス(Liqui Moly Husqvarna Intact GP)といったライダーが上位に名を連ねた。
セッション終盤も各車がタイムを更新。残り時間1分というところでデニス・フォッジア(Italtrans Racing Team)が1分35秒385をマークしトップに立つが、さらにその後ゾンタ・ファンデン・グールベルグ(RW Racing GP)が1分35秒351を叩き出し、トップでQ1通過を決めた。
グールベルグの他、フォッジア、アジアス、アロンソ・ロペス(SpeedUp Racing)がQ1突破。Q2進出のハードルが2週間前のサンマリノGPと比べて0.5秒近く上がる中、佐々木はラストアタックのターン2で転倒。最終的に8番手で予選を終えた。
続くQ2は、まずグールベルグがトップに立つが、それをトニー・アルボリーノ( ELF Marc VDS Racing Team)が1分35秒111で上回った。これは、新たなコースレコードだ。アルボリーノは翌周さらにタイムを更新。1分34秒945というタイムだ。
各車最初のアタックを終えたところで、2番手はFP2で叩き出したレコードをアルボリーノに更新されたカネット。小椋は7番手で一度ピットに戻った。
セッション残り6分を切ると、各車が続々とコースへ。セクター1や2ではアルボリーノのペースを上回るライダーもいるものの、1周を通してアルボリーノのタイムを上回るライダーが出ないまま、セッション残り時間が少なくなっていった。
しかし、セッション残り時間がゼロになろうかという頃にジョー・ロバーツがわずかにアルボリーノを上回ると、直後にはカネットがそれをさらに上回る1分34秒935をマーク。暫定トップに躍り出た。
結局、カネットがポールポジションを獲得。0.004秒差でロバーツが2番手となった。3番手のアルボリーノまで100分の1秒という大接戦だった。
小椋は少しずつポジションを落としていたものの、ラストアタックで1分35秒307をマーク。3番手だったサンマリノGPの予選タイムを上回ったが、最終的に7番手だった。ガルシアは13番手。小椋としてはこのレースでポイント差を9点からさらに広げておきたいところだ。