『ドラゴンボール』の主人公「孫悟空」は、これまでにいくつもの変身形態を身につけてきました。なかでも『ドラゴンボールGT』に登場した「スーパーサイヤ人4」は今なお根強い人気を誇っており、10月よりスタートする新シリーズ『ドラゴンボールDAIMA』での再登場に期待を寄せるファンも多いようです。



2024年10月より放送開始! アニメ『ドラゴンボールDAIMA』メインビジュアル (C)バード・スタジオ/集英社・東映アニメーション

【画像】サルっぽさ全開だな(笑) こちらは復活が期待される「スーパーサイヤ人4」です

最終到達点とうたわれる幻の「超サイヤ人4」

 ついにシリーズ最新作『ドラゴンボールDAIMA』の放送が近づいてきました。完全新作ということでどんな物語が展開されるか気になるところです。特に多くのファンが気になっているのは「孫悟空」の新しい変身形態についてでしょう。一部ファンの間では「もしかするとスーパーサイヤ人4が再登場するのでは?」といった声も見受けられます。

「スーパーサイヤ人4」はサイヤ人の究極形態と言われる姿であり、初めて悟空が変身したのは『ドラゴンボールGT』第34話でのことでした。金髪ではなく「純粋なサイヤ人特有」とされる黒髪で、さらに上半身に赤い体毛をまとうという、従来のスーパーサイヤ人とは異なるビジュアルが大きな特徴です。

 では、なぜ「スーパーサイヤ人4」の再登場が期待されているのでしょうか? その根拠のひとつが『ドラゴンボールGT』と同様に『ドラゴンボールDAIMA』でも悟空が幼体化するからでした。同作では悟空をはじめベジータや界王神など、多くのキャラが小さくなってしまうようです。

 鳥山明先生いわく「ある陰謀」が要因とのことですが、思えば『ドラゴンボールGT』の悟空も「ピラフ一味」のせいで子供の姿になっていました。そういった共通点から、『ドラゴンボールDAIMA』で「スーパーサイヤ人4」が復活するのでは、と期待されているのです。

 すでに『ドラゴンボール超』で「スーパーサイヤ人ゴッド」や「スーパーサイヤ人ブルー」など、髪色が変わるだけの変身が多く登場してきたことも、根拠のひとつとされています。せっかくの完全新作なので、何かサプライズ的な変化形態が披露される可能性は、確かにゼロではありません。

 劇場版『ドラゴンボール超 ブロリー』のラストで悟空と「ベジータ」がフュージョンして「ゴジータ」になったように、ファンを驚かせるような演出に期待したいですね。

「超サイヤ人4」復活を後押しする「生みの親」の復帰

 一方、「スーパーサイヤ人4」は鳥山先生が考案した設定ではないため、復活の可能性は低いと見るファンも少なくないようです。『ドラゴンボールGT』は鳥山先生の手をほとんど離れた作品であり、タイトルや主要メンバーなどのイメージカットを手掛けてバトンパスしています。

 ただ、「スーパーサイヤ人4」に関しては鳥山先生のチェックが入っていました。同形態を考案したのはアニメシリーズのキャラクターデザインを長く担当してきた中鶴勝祥氏で、鳥山先生に送ったところアイデアの変更などはほとんどなかったそうです。

 つまり「スーパーサイヤ人4」は、鳥山先生のお墨付きをもらっていると解釈しても問題はないでしょう。その生みの親である中鶴さんが『ドラゴンボールDAIMA』のキャラクターデザインとして『ドラゴンボールGT』ぶりに復帰しているのも、ファンの期待を大きくしている要因となっています。

 ちなみに、もし「スーパーサイヤ人4」が復活するとしたら、きっとブロリーのように鳥山先生のアレンジが加えられた姿になっているはずです。鳥山先生が考える「スーパーサイヤ人」の最終到達点はどんなデザインなのか、そういった意味でも「スーパーサイヤ人4」の再登場に期待が高まります。

 毎回ファンをアッと驚かせる変身を用意してきた鳥山先生の、最後の作品となる『ドラゴンボールDAIMA』では、どんなサプライズが準備されているのでしょうか?