F1シンガポールGPの予選で5番手となったマクラーレンのオスカー・ピアストリは、アタックラップでタイヤをうまく使うことができなかったと語った。
シンガポールGPの予選では、マクラーレンのランド・ノリスがポールポジションを獲得。チームメイトのピアストリは、予選Q3最後のアタックを、隊列の前方で行ない、最終的に5番手に終わった。
「正直言って、フリー走行ではかなり苦労したんだけど、予選ではかなり快適になった。マシンのフィーリングもずっと良くなって、Q2でも力強い走りができた」
ピアストリはそう語る。実際ピアストリは、予選Q2を首位で通過した。
「でもQ3では、2回のアタック共に酷いものだった。最後のアタックは、良さそうで、Q2よりも少し速かった。だからポールポジション争いに加わることができたと思った。でも、アタックの終盤に少しばかり問題があった。今週末のタイヤでは、ちょっとしたことがあるだけでアタックが台無しになってしまう。とても苛立たしいね」
「アタックの早い段階でタイヤを使ったけど、狂ったように使ったわけではない。ターン14を出たところでホイールスピンが酷くなり、ターン16とターン17では、ウォールにぶつかりそうになった。そのホイールスピンが全てだった。残念だよ」
アタック1周の間、タイヤのパフォーマンスを維持するのが、今週末は特に難しいとピアストリは語る。
「今週末はとても大変だ。1周だけでも、タイヤをマネジメントするのはとても大変なんだ。それはいつもそうなんだけど、今週末はその一歩上だった。Q1でもQ2でも、アタックの最初の段階でちょっとしたミスがあると、その周の終盤には惨事になってしまう。アタックの終盤にミスをしてしまっても、やはり惨事になってしまうんだ。難しいね」
「予選では、ずっと限界までプッシュすることができない。限界を超えてしまうと……一歩前進しようとすると3歩交代してしまうんだ。でも、それは僕にとって新しいことじゃない。他のみんなも一緒……誰にとっても同じことなんだ。今日はタイヤを尊重する十分な仕事ができなかっただけだ」
タイトル奪取を狙うノリスの真後ろにつけなかったことで、それをサポートするのが難しくなってしまったピアストリ。しかしノリスを助けるために予選を戦ったわけではないと語る。
「自分自身のことにがっかりしているんだ。ランドを助けるために予選に出たわけじゃなく、できる限りのベストを尽くして、チームのために最大限の仕事をするために予選に挑んだんだ」
「当然ランドのすぐ後ろにいれば彼の助けになっただとうけど、今日はそれができなかった。自分にとってもチームにとっても、悔しい」
「ペレス(セルジオ・ペレス/レッドブル)と2台のフェラーリが(予選順位で)後ろになったのは、ある意味幸運だった。とても苛立たしい夜だったけど、そこに関しては小さな勝利と言えるかもしれない」
「決勝でのレースペースは良いはずだけど、オーバーテイクが簡単なコースというわけじゃない。何ができるか見ていこうと思う。バクーほど大きなブレーキングゾーンがあるわけじゃないし、魔法のようなことができるわけでもない。何ができるか試してみるよ」