9月22日、帯広競馬場で行われた11R・銀河賞(BG2・4歳・ダ直200m)は、金田利貴騎乗の1番人気、タカラキングダム(牡4・ばんえい・村上慎一)が勝利した。2着に2番人気のクリスタルゴースト(牡4・ばんえい・長部幸光)、3着にスーパーチヨコ(牝4・ばんえい・長部幸光)が入った。勝ちタイムは1:39.6(馬場水分1.0%)。
スタートから一斉に飛び出した全馬。まずはサクラヤマト、クリスタルゴーストの2頭を先頭に各馬第一障害を越えていった。道中はクリスタルゴーストが果敢に先行策を打ち、それを見る形でアシュラダイマオー、ジェイヒーロー、ジェイライフらが追走。各馬ややばらけながら第二障害へと進行。全馬が第二障害下にたどり着く前に、最初に仕掛けたのはジェイヒーロー。続いてジェイライフ、クリスタルゴーストと登坂を開始。その中でクリスタルゴーストがすんなりと一腰で障害を越え、一気に後続との差を広げる。離れた2番手でマルホンリョウユウ、アシュラダイマオー、タカラキングダムと障害をクリア。クリスタルゴーストと後続との差はセーフティーリードかと思われたが、ここから次元の違う脚色を見せたのはタカラキングダム。残り30mを過ぎたあたりで脚が止まったクリスタルゴーストに強烈な末脚で並びかけると、ゴール手前で見事に差し切り優勝。8月のはまなす賞に続く重賞3連勝で4歳二冠目を飾った。タカラキングダムを管理する村上慎一調教師は銀河賞を2019年のキタノユウジロウ号に続く2勝目、騎乗した金田利貴騎手は初制覇となった。
1着 タカラキングダム
金田利貴騎手
「勝ててほっとしています。厩舎の皆様や、この馬に関わっている人たちに感謝したいです。この馬は乗るたびにすごいことをしてくれるので、毎回驚いています。ハンデがあったので少し厳しいレースになると思っていましたが、この雨が良い方に働いてくれました。道中は重たそうにしていたので大変でした。先頭集団と距離があったので、追いつくことが出来なかったら仕方ないと腹をくくっていました。第二障害を降りたとき、前の馬がかなり前に見えていたので届かないかもしれないと思いましたが、脚色が鈍ることなく、頑張って歩いてくれたので勝てました。三冠目がかかっているというチャンスに騎乗できることは中々ないと思いますので、責任を感じながらレースを頑張っていきたいと思います。応援よろしくお願いします」
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村上師「馬が自信をもって走っていると感じた」
村上慎一調教師
「トップハンデでしたが、勝つことが出来て嬉しいです。前走のレースを見た時から、馬が自信をもって走っているように感じました。騎手も勢いがあったので良かったと思います。道中が遅れがちな馬なので、雨が降った時は少し心配していました。レースが始まって道中後ろの方にいましたが、ハンデがあったのでそこは仕方ないと思って見ていました。第二障害を降りたときは間に合うかわからなかったので勝てて嬉しいです。今回ハンデがあっても勝てたので、三冠目は負けられないです。三冠取れるようにこれからも体調を整えて頑張りたいと思いますので、応援よろしくお願いします」
タカラキングダム 43戦16勝
(牡4・ばんえい・村上慎一)
父:キタノオーロラ
母:フジ姫
母父:ランタロー
馬主:下内美繪子
生産者:佐藤文明
【全着順】
1着 タカラキングダム
2着 クリスタルゴースト
3着 スーパーチヨコ
4着 アシュラダイマオー
5着 マルホンリョウユウ
6着 サクラヤマト
7着 ジェイヒーロー
8着 ホクセイタイヨウ
9着 キタノミネ
失格 ジェイライフ