カメラコントロールはもうちょっと上(左)にあった方が……

先に、15 Proと16 Proはほとんど区別がつかないと書いたが、唯一最大の違いはカメラコントロールがあることだ。

カメラコントロールの見た目は、iPad AirのTouch IDに似ているが、役割は違って、クリック、長押し、軽く押す、スライドする……などの操作によって、カメラ周りの操作をする専用のコントローラーとなっている。ちなみに、アップルはボタンとは言っていない。実際にこれは小さな感圧パネルで、押すとクリック感を感じるが、それはTapTicエンジンによって作られた仮想のクリック感で、このパネル自体が動いているわけではない。


iPad AirのTouch ID。

このカメラコントロールに関しては、また別記事で詳しく書くが、ハードウェア面でいうと、少し位置が上(横持ちした場合左)に過ぎるような気がする。もうちょっと下(横持ちした場合右)にあった方がホールド性が高いような気がする。

比較的手が大きい筆者がそう思うのだから、手の小さい人や女性は苦労するのではないだろうか? 縦持ちした時には、フィットするような気もするが……。縦持ちでのフィット感を重視したのだろうか? それとも内部構造的にこの位置にしか置けなかったのだろうか?

多くの社外品iPhoneケースのカメラコントロール部分は切り欠きになっているが、操作性がいいとは言えない。アップル純正ケースの場合は、ここに電導層を重ねたサファイアクリスタルガラスを使っており、ケースの外縁と同じ高さで、カメラコントロールを操作できる。これは素晴らしく使いやすいので、今年は純正ケースの方が使いやすいかもしれない。


純正ケースのカメラコントロールの部分。

(村上タクタ)