ヤマハのファビオ・クアルタラロはMotoGPエミリア・ロマーニャGPを7位でフィニッシュしたが、レース終盤には燃料切れでポジションを下げてしまったという。
クアルタラロはエミリア・ロマーニャGPで今シーズンの中でも特に好調な走りを見せた。ヤマハが苦しい時期を過ごしているにもかかわらず、予選Q2へ直接進出し、スプリントレースでは7位を獲得。決勝もトップ6を狙う意気込みを見せていた。
決勝でクアルタラロはフランチェスコ・バニャイヤ(ドゥカティ)やペドロ・アコスタ(GASGAS)といった上位ライダーが転倒したことによる恩恵を受けつつ、トップ4のドゥカティ勢に次ぐ5番手を走行。今シーズンベストリザルト更新のチャンスだった。
しかし最後にクアルタラロはポジションをいきなりふたつ落とし、7位でフィニッシュした。この原因は、最終ラップの最終セクターで燃料切れを起こしてしまったからだと、クアルタラロはレース後に説明した。
「最後にふたつ順位を下げてしまった。ラスト2コーナーで燃料切れになって、ほぼ10秒ロスしてしまったせいだ」
クアルタラロはそう語っている。
「順位をふたつ落としてしまったことよりも、レースをちゃんと走りきれなかったことが悔しいね。エンジンパワーは少なく、いかに消費量は大きいのかということだ。ただ最終的には今日のレースには満足している」
「なぜ(燃料切れが)起きたのかは分かっていない。だけど、レースでは僕の後ろにフランコ・モルビデリ(プラマック)をとどめることができた。ペースはすごく良かったんだ。だから満足している。もちろん、(燃料切れは)あるべきことじゃないけどね」
MotoGPは次週からアジア・パシフィックラウンドに向かっていく。クアルタラロは今回のような調子を再現していきたいと意気込んだ。
「とてもハッピーだ。かなりいいペースをキープすることができたし、レース終盤には4台のドゥカティが前に、そして後ろに1台のドゥカティに挟まれる位置だったんだからね」
「アジア戦でもこうしたポジションを維持できるかどうかはやってみないと分からないけど、本当に楽しみだ。維持していくことができれば、大きな一歩を踏み出したことになるだろう」