IBC2024で気になったモノやコト Vol.03 [IBC2024]

気になったモノやコト

IBC2024で気になった製品やサービスの個別の情報を、ジャンルやカテゴリーを超えてランダムに私情も踏まえ紹介をしておきたい。

Nikonファミリー


REDコーナーは大判グローバルシャッターを搭載した「V-RAPTOR XL」と「V-RAPTOR [X]」シネマカメラを展示

ニコンは買収したREDとMRMCが集結したニコングループとしてのブース展開を行った。西大井の新社屋などを見ても、このあたりの動きは今後も注目に値すると思う。


MRMCコーナーはDISGUISE、ROEとともにICVFXを

目からウロコのNINJA PHONE


iPhoneを装着した状態

ATOMOSのNINJA PHONEは、みんなが持っているiPhoneをモニター&レコーダートしてフル活用してしまおうという製品だ。HDMI出力のあるカメラからiPhone 15と16のPro及びPro Maxに接続して、モニターレコーディングを可能にするアクセサリーである。

10bit HDR収録に対応しており、カメラからのHDMI信号を入力し、USB-CでiPhoneに接続する。録画した映像はProResまたはH.265/264形式の.movファイルとして保存できる。iPhoneのOLEDディスプレイはビューファインダーとしても使用でき、これまでのNINJAと同等のモニターアシスト機能を活用できる。


装着された状態の裏面

ATOMSブースは例年通り今年も活気がある

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カメラは光の道に導かれる

昭特製作所のSoftRail


こうした分岐や交差設定できる

昭特製作所のSoftRailは、プロジェクターで投影されたレールに沿ってロボットカメラが移動できるというもの。いわばバーチャル光レール撮影システムである。スタジオ現場におけるレールの設置というのは手間のかかることである。

またSoftrailであれば、たとえば2分岐なども簡単に設定することができるし、物理レールとクロスさせることも可能だ。もちろん有人のペデスタルカメラとして使用できる。これはなかなか便利なのではないだろうか。

映像として投影されたバーチャルなレールに沿ってカメラが移動する

ミックス音源からオブジェクトを分離する


スタンドブースを展開する

AudioShakeは音楽などで既にボーカルと楽器がミックスされている音源から、ボーカルだけはもちろん、個々の楽器を音だけを抜き出すことができるアプリである。類似のアプリはいくつかあるが、AudioShakeは精度が高く音質もよい。

全部入りの超小型デジタルミキサー&レコーダーZOOM LiveTrak L6


サイズはATEM miniとほぼ同じ

ZOOMのLiveTrak L6は、デュアルAD回路と32bitフロート録音も可能な全部入りの製品である。価格は税込36,900円というのも嬉しい。

NHKはこれをアピール


NHKブースはここ数年、徐々に縮小傾向に

今年のメインコンテンツは、今年の技研公開でも大々的にプレゼンテーションを行った「できるかな2030」だった。

朋栄がIBCに帰ってきた


やっぱりFOR-Aが定番位置にいないと寂しかった

昨年は出展がなかったFOR-Aが定位置に復帰していたのは個人的にも喜ばしい。FOR-Aブースも今やすっかりIPベースの展示となっており、Software-Definedなアーキテクチャ製品群、SOAR-Aが並ぶ。