MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGPでドゥカティは最高峰クラス累計100勝目を達成。クラウディオ・ドメニカリCEOはこの記録達成を受け、関係者全ての懸命な取り組みに感謝を述べた。
エミリア・ロマーニャGPではドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤ、エネア・バスティアニーニ、そしてサテライトチームのプラマックで走るホルヘ・マルティンによる優勝争いが展開された。
勝負は最終ラップまでもつれ込み、接触含みの激しいバトルの末にバスティアニーニが勝利。ファクトリーチームのライダーによって、ドゥカティは最高峰クラス100勝目を達成した。
1949年に始まった世界選手権の最高峰クラスで100勝以上を達成したメーカーは、これまでホンダ(313勝)、ヤマハ(245勝)そしてMVアグスタ(139勝)の3メーカーのみだった。今回、ドゥカティはその”100勝クラブ”に加わることとなった。なおMotoGPクラス(2002年~)に限ると、ホンダ(157勝)、ヤマハ(125勝)に次ぐ3メーカー目の100勝達成だ。
ちなみに100勝のうち、25勝はバニャイヤによって達成されている。彼に次いで勝利を重ねたのは、2007年にドゥカティへ初タイトルをもたらしたケーシー・ストーナー(23勝)だ。
2010年代半ばから大きく戦闘力を向上させ始めたドゥカティは、今ではMotoGPで最強のバイクという評価を固めている。2024年シーズンもバニャイヤが3連覇を目指し、マルティンと僅差のタイトル争いを繰り広げている最中だ。
さらにドゥカティはエミリア・ロマーニャGPの勝利で、2024年のメーカータイトル獲得も決定。ドゥカティ本社のクラウディオ・ドメニカリCEOはこの結果に喜びのコメントを寄せ、関係者の努力を称えた。
「MotoGP100勝という節目、そしてメーカータイトルの獲得は我々にとって誇らしいものであり、世界最高峰のバイクレースの歴史において、ドゥカティの名前をより忘れられないものとすることができた」
「こうした瞬間は、過去を振り返って、あらゆる努力や長年の献身、継続的な確信をしっかりと評価する機会となる」
「2003年以来MotoGP世界選手権に参戦してきたのは、そういった価値観に基づいてのことで、その根気強さや献身によって、我々は今では選手権のベンチマークとなっている。その作業方法には量産バイクの世界との継続的な交流も含まれていて、それは先日ミサノで発表された第7世代の新型パニガーレV4にも現れている」
「我々は2020年に50勝を祝ったが、その後の50勝もこの4年間の驚異的な成功によって達成された。MotoGP100勝、そしてコンストラクターズチャンピオンシップの5連覇は、我々にとってこのスポーツにおける最高の瞬間だ。ライダーや同僚達、エンジニアに技術者、我々のパートナーとスポンサー、コラボレーター、ドゥカティスタ(ドゥカティのファン)そしてドゥカティを表彰台の頂点に送り込むために長年情熱と決意を持って努力してきた全ての人に感謝したい」
■ドゥカティライダーの優勝数ランキング
フランチェスコ・バグナイア:25勝
ケーシー・ストーナー:23勝
アンドレア・ドビツィオーゾ:14勝
ロリス・カピロッシ:7勝
ホルヘ・マルティン:7勝
エネア・バスティアニーニ:7勝
ホルヘ・ロレンソ:3勝
ジャック・ミラー:3勝
マルコ・ベツェッキ:3勝
ダニーロ・ペトルッチ:3勝
マルク・マルケス:2勝
トロイ・ベイリス:1勝
アンドレア・イアンノーネ:1勝
ヨハン・ザルコ:1勝
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ:1勝