記録を塗り替え続ける偉才が、またも快挙をやってのけた。
現地9月22日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は本拠地で行なわれたコロラド・ロッキーズ戦に1番・指名打者で先発出場し、1点を追う9回に53号同点ソロホームランを放った。これが敗色濃厚の流れをガラリと変え、次打者ムーキー・ベッツの劇的なサヨナラ弾を呼び込んだ。大谷はこの日、4安打の固め打ち。3回と7回にはそれぞれ二盗を決めて「53本塁打-55盗塁」まで記録を伸ばした。
重苦しい雰囲気を一気に吹き飛ばした。先頭で立った9回の第5打席、大谷はカウント2-1からのスプリットを捉えると、右中間に飛び込む起死回生の同点弾をぶち込んだ。無論、地元ファンは総立ちで大熱狂。負ければ2位サンディエゴ・パドレスとのゲーム差が2に迫られていただけに、まさに値千金の一振りだった。
大谷は直近4試合で14安打、5本塁打、13打点、9得点、6盗塁をマーク。打率.778、長打率.1.722、OPS.2.522と飛ぶ鳥を落とす勢いで、異次元すぎるスタッツを叩き出している日本人スラッガーには驚くべき事実がレポートされている。
MLBやNFLをはじめ、4大スポーツを中心に豊富な米スポーツの数値を紹介している米データ分析サイト『OptaSTATS』によると、前述した大谷の直近4試合の各打撃成績は、打点が公式記録となった1920年以降で初めてだと紹介。加えて、「もし、1920年以降のMLB選手全員が各カテゴリーで自身最高の4試合を別々に選び、それを合計したとしても、その成績に匹敵する選手はいない」と綴る。つまり、ここ最近の大谷の凄まじい打撃はメジャー104年間で初の快挙だという。
残り6試合で、次から次へと記録を塗り替える大谷。さらにこの試合で2得点を挙げ今季128得点に到達し、イチロー(シアトル・マリナーズ)が2001年に記録した日本人のシーズン最多得点「127」を更新した。また、同氏が持つ日本人最多56盗塁もあと1つに迫っており、歴代トップに立つのはもう時間の問題だ。
構成●THE DIGEST編集部
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