2024年秋に完全オリジナルの最新アニメ『ドラゴンボールDAIMA』が放送されることで、再び注目を集めている「ドラゴンボール」シリーズには、長年人気を博してきたからこそ忘れられがちな初期の設定があります。「30年以上勘違いしていた」というファンからの声もある、初期場面を振り返りましょう。



『ドラゴンボールDAIMA』第2弾メインビジュアル (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション

【画像】え…っ?「これは貴重」「めちゃカワ」 こちらが初期でも見られない『DAIMA』の「幼児化したブルマやヤムチャ」です(4枚)

最初の仲間ってクリリンじゃないの?

 2024年10月の完全オリジナルの最新作アニメ『ドラゴンボールDAIMA』の放送が近づき、原作の『ドラゴンボール』(著:鳥山明)にも再び注目が集まっています。「週刊少年ジャンプ」で10年以上連載され、その後もシリーズが長年続いてきたからこそ、多くのファンが勘違いしていたり、忘れたりしている設定もあるでしょう。たびたびネット上で話題になり「30年以上勘違いしていた」などの声もあがる、設定を振り返ります。

悟空の最初の戦友

 主人公「孫悟空」と長年に渡ってともに戦ってきた仲間といえば、「クリリン」を思い浮かべる人も多いでしょう。悟空の最初の戦友はクリリンと勘違いされがちですが、正しくは「ヤムチャ」です。

 原作第7話で敵キャラとして登場したヤムチャは、なんでも願いが叶う「ドラゴンボール」の存在を知り、よこしまな理由で悟空とともに行動するようになります。しかし、旅を続けていくうちに次第に心を通わせるようになるのです。

 ちなみに、悟空と第1話で最初に出会い、長い間ともに旅をした仲間はブルマで、クリリンは第25話と遅めの初登場でした。物語でも時が流れ、戦いのレベルが高くなっていくにつれて初期メンバーの登場シーンが減ったこともあってか、ついつい忘れてしまう設定です。

ジースの名前の由来は「チーズ」

 こちらは本編を読んだだけでは分からない部分ですが、名前の由来に関して勘違いされているキャラもいます。「ナメック星編」で登場する敵で、5人組の戦隊「ギニュー特戦隊」メンバーは、名前の由来が「乳製品」からきています。

『ドラゴンボール』の公式X(旧:Twitter)では、2022年11月11日の「チーズの日」に、隊員である「ジース」の名前の由来が「チーズ」だと明かされました。「ギニュー」隊長は「牛乳」、「バータ」は「バター」、「リクーム」は「クリーム」、「グルド」は「ヨーグルト」というのは分かりやすいですが、ジースに関しては勘違いしていた人が多かったようです。

 X上では「小学生当時、ジースはジュースだと思ってた。他の奴らは全部乳製品なのに、なぜジュースなのか…と」「30年以上ジースはジュースが由来だと思ってました」などの声が多数あがりました。

 ほかのメンバーと違い、「ジース」は「チーズ」の字句のなかにはない「ジ」が使われていたために、連想しづらかったのかもしれません。



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悟空たちが飛べるのは誰のおかげ?

舞空術の起源は「鶴仙流」

『ドラゴンボール』の世界では、登場キャラクターたちが当たり前のように空を飛んでいます。作中で登場キャラが自在に空を飛ぶようになった「きっかけ」は、「舞空術」という宙に浮く技が登場したことでした。

 この技は悟空にとって2回目の大会参加となった、第22回「天下一武道会」で敵キャラとして登場した、悟空の師匠「亀仙人」のライバル「鶴仙人」が編み出した技です。

 この天下一武道会で、敵として現れた鶴仙人の弟子の「天津飯」や「餃子(チャオズ)」が最初に舞空術を披露しており、当時は鶴仙流独自の技術とされていました。しかし、気付けば悟空やほかのキャラクターたちも使えるようになっており、やがて宇宙規模のストーリーへ発展していくと、宇宙人の敵キャラなども空を飛べるのが当たり前になっていったのです。

 SNS上では、ファンからも「勝手に悟空たちが編み出したと思ってたら、読み返して間違いに気付いた」「戦闘に一番貢献してるのは鶴仙流かもしれない」「舞空術は鶴仙流の技であることは時々思い出して欲しい」といった声も出ています。作中では惨めな負け方をした敵キャラですが、鶴仙人の功績は偉大だったといえるでしょう。

 新作が始まることをきっかけに原作を読み返せば、忘れていた設定を思い出し、より深く『ドラゴンボールDAIMA』のストーリーを楽しめるかもしれません。