9月23日(月)、メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)は公式X(旧Twitter)を通じて、秋のインディカーテストにローガン・サージェントが参加することを明かした。
サージェントは先日ウイリアムズから解雇されたばかり。育成ドライバーとして2022年にF1デビューを果たしたものの、チームメイトのアレクサンダー・アルボンに比べて十分なパフォーマンスを安定して発揮できず、既に来季はチームのシートがないという状況だった。
そしてオランダGPでサージェントはチーム待望のアップデートを施したマシンをフリー走行で大破。ウイリアムズはシーズン終了を前にサージェントを解雇し、代わりとしてルーキーのフランコ・コラピントを起用することを選んだ。
サージェントはウイリアムズからの早期解雇が決まる前から母国のインディカー・シリーズ転向が噂されてきたが、今回その第一歩を踏み出すこととなった。
サージェント11月にカリフォルニアにある会員専用サーキット“ザ・サーマルクラブ”で実施されるインディカーテストにMSRから参加することが決定。ホンダ製V6ハイブリッドエンジン搭載のダラーラ製IR-12を初めて走らせることとなった。
なおサージェントが来季インディカーに参戦するかどうかは未定だが、2025年からインディカー・シリーズに2台体制で参戦する古豪レーシングチームであるプレマ・レーシングは、7月の段階でサージェントと話し合いを行なっていることを認めていた。
「彼とは以前から知り合いだった」とプレマのレネ・ロジン代表は語っていた。
「我々は話をしているが、今の段階では深く議論をしたいとは思っていない」
その後プレマは、2022年と2023年にフンコス・ホリンジャーからインディカーに参戦していたカラム・アイロットをドライバーのひとりとして起用することを発表した。
ロジン代表は7月当時、ドライバーラインアップの構想について「経験豊富なドライバーをひとり、ルーキーもひとり」としており、アイロットを“経験豊富なドライバー”とするならば、ふたり目はインディカー参戦経験のないサージェントというのも構想と合致するはずだ。