自分時間を堪能したい!「アウトドア引きこもり」を趣味にする人たち

 【最近気になる注目ワード・63】一人で自然の中に赴きテントを張り、焚き火で淹れたコーヒーを堪能する。そんなおしゃれに寛ぐ姿が浮かぶソロキャンプのように、外で行動する趣味はアクティブだと感じる人が多いだろう。しかし一見アクティブのように見える趣味が、実は引きこもり気質の人にこそ向いているとSNSで話題になっている。“アウトドア引きこもり”な趣味とは、一体どんなものがあるのだろうか。

●誰にも邪魔されない場所を求めて旅する“アクティブ引きこもり”



 アウトドアな趣味の代表として挙げられるソロキャンプは、引きこもり気質の人にこそ向いている楽しみ方がある。

 特に好きだという声が多かったのが、テントの中で漫画を読んだり、ビールを飲みながら映画を観て引きこもるように過ごすこと。家の中と大してやることが変わらないことから、「引きこもる場所が外か中なだけ」「非日常なキャンプであえて普通のことを楽しむのが良い」などという声も上がっている。

 一人旅もこの範疇として捉える人が多い。中には「アクティブでフットワークが軽いと言われる度にモヤモヤしていたが、“移動式の引きこもり”というワードを知って腑に落ちた」と納得する声も見られた。

 旅行は家族や友達と行ったり、旅先でたくさんの人との出会いを楽しむのが一般的なもの。それとは裏腹に、一人で知らない場所へ行き、自分だけの時間を思う存分楽める一人旅は至福な趣味とも言えるだろう。

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●長距離をひたすら歩く“伊能忠敬界隈”も



 また、長距離を移動するドライブやサイクリングは“走る引きこもり部屋”などと例えられている。因みに、長距離をひたすら歩く人のことをSNS上では“伊能忠敬界隈”と呼ぶそうだ。

 「時間をかけて自分のペースで歩けるのが最高」「分かる。誰にも邪魔されず、色んなことを考えながら一人で黙々と歩けるのが良い」とコメントしているように、外に出て移動していても、中に引きこもっているような感覚に共感する声が寄せられている。

 周りの人に気を遣うこともなく、自分の世界に浸れる“アウトドア引きこもり”な趣味。インドア派の人は、ぜひ外で引きこもってみてはいかがだろうか?(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている