【謎】テリー・ボガード「バーンナックル」のバンザイって何やってるの? 餓狼伝説開発者に聞いたら衝撃の回答

・当時の開発を知る人

この謎について回答してくれたのはプロデューサーの小田泰之(おだやすゆき)さん。『KOF XIV』『SAMURAI SPIRITS』『KOF XV』など、現在SNK格闘ゲームのプロジェクトを統括している人物なのだが……

なんと、そんな小田さんは1993年SNKに入社し、『餓狼伝説』や『龍虎の拳』シリーズなどの開発に携わっているという。当時のガチ開発者からの回答が来た……!

なお、私が投げた質問はズバリこうだ。「バーン・ナックルの手を空に掲げる動作は何をしているんですか? 意味があるのかないのか教えてください」。我ながら、核心しかついてない。さあ、今から30年の謎に決着をつけようじゃないか。これに対する小田プロデューサーの回答が以下であった。

小田泰之さん「特に意味はなく必殺技を出すときのカッコつけというか、バーン!って感じをイメージして生まれたポーズです。格ゲーの対戦がブームになりゲームスピードが速くなっていったため、徐々に目立たなくしたり、なくしたりしました」

▼餓狼伝説2開発時のラフ

▼餓狼伝説3開発時のラフ

──というわけで、どうやらハッキリ答えが出た模様。特徴的なポーズゆえに、まことしやかに説が語られている「バーン!」の部分には、特に意味はなかったことが判明した。

(広告の後にも続きます)

・いつだって「バーンナッコォ!」が響いていた

その誕生秘話には当時の勢いが感じられる。そして、そんな勢いがあったからこそ、バーンナックルは異質な必殺技となり、テリーという存在と共に我々の心に突き刺さったのかもしれない。もはや餓狼伝説と言えばバーンナックルと言っても過言ではないだろう。

我々の記憶の中にはいつだって「バーンナッコォ!」が響いていた。そんな餓狼伝説の新作が2025年4月24日に発売される。その名も『餓狼伝説 City of the Wolves』。

PlayStation4、PlayStation5(デジタル版/パッケージ版)、Xbox Series X|S、Steam、Epic Gamesストア(デジタル版)での発売となる本作。すでにトレーラーも第3弾まで公開されているのだが、第3弾トレーラーの実際の格闘シーンに切り替わるド頭がまさにバーンナックルから始まる。両手を天に掲げる動作は今作もしっかり継承されていた。

やっぱり格ゲームーブメントに餓狼伝説は必要でしょ! KOF(キング・オブ・ファイターズ)は新作が出続けていたので、キャラ自体は生きていたけど、本シリーズの新作が発売されるのは26年ぶり。狼、目覚める。本記事を読んでいてテリーの声が脳内再生された人はぜひチェックして欲しい。

参考リンク:餓狼伝説 City of the Wolves

執筆:中澤星児

Photo:Rocketnews24.

SNK提供画像:©SNK CORPORATION ALL RIGHTS RESERVED.