ゴーグルメーカーが誇るレンズテクノロジー
ゴーグルのクオリティの決め手となるのは、やはりレンズ。各メーカーがしのぎを削ってレンズの技術開発を行うことで、進化が止まらないレンズテクノロジー。メーカーによる自慢のレンズテクノロジーをいくつか見てみよう。
GIRO|VIVID レンズ
光学分野の世界的権威であるZEISS 社と共同開発
GIROと光学分野の世界的権威であるZEISS社が共同開発により生み出したのが「VIVIDレンズ」。一般的にものを見えづらくするといわれるブルーの光を巧みにコントロールし、コントラストをはっきりさせることができるという性能を持つ優れたレンズだ。「巧みにコントロール」というのは、ブルーの光のなかでコントラストを高めるブルー光線は取り入れ、害となるUV光線をブロックすることで、ブルー光線を効果的に操作するからだ。
VIVIDレンズは、視界のかすみを取り除き目の疲れを抑えるという特長もある。色飽和を起こさずに正確なビジョンを与えてくれることで視界がよりクリアになり、滑走ラインをしっかりと見極めることができて快適なライディングが叶う。
▼VIVIDレンズテクノロジーの解説動画
VIVIDレンズ搭載モデル|Comp
’24ー25季、GIROゴーグルテクノロジーを集結したハイエンドモデル「COMP」が登場。新開発のレンズ交換システム「SNAP SHOT」は、ワンタッチのプッシュでフレームからレンズを外せて、レンズに触れることなくレンズ交換が可能。VIVIDレンズを採用、EXV+テクノロジーにより肉眼と変わらない広大な視界を実現した。付属としてVIVID Infraredレンズ晴天用・曇天用の2枚が付いてくるので、スペアレンズを携帯しておけば、どんな天候にでも合わせて即時にレンズの付け替えができる。
◆公式HP/http://giro-japan.com/
SMITH|Chromapop Lens(クロマポップレンズ)
色のコントラストを上げカラーを鮮明にすることでハッキリ見える
スミスが誇るのが「クロマポップレンズテクノロジー」。赤、緑、青の光の3原色の波長がクロスオーバーする部分をコントロールし、鮮明な色を表現することで対象物をよりクリアに見せる技術だ。色のコントラストを上げ、カラーを鮮明にすることで、対象物をクリアに浮き立つように表現する。こちらのノーマルな状態とクロマポップレンズで見た状態の違いは歴然だ。
また、通常のレンズよりも対応範囲が広いのもアドバンテージだ。山で急に天候が変わったり、朝から夕方まで長時間を過ごすと、太陽の位置によって光のトーンは常に変化する。よく見える状態を幅広く維持できるのも、使い勝手が良く安心感も高い。
▼クロマポップレンズテクノロジーの解説動画(1分くらいのところから字幕「日本語」設定で見るとよくわかる)
クロマポップレンズ搭載モデル|Squad MAG™
特に上下の視界が広いラージサイズの平面レンズモデルSquad XL。Squadはシンプル・コンパクトで特に若い世代に人気のモデル。テクノロジーは、光の三原色、赤、緑、青の3色の波長が重なる部分をコントロールし、鮮明な色を表現することで対象物を明確に見せるSMITH独自の「ChomaPopテクノロジー」搭載、あらゆる天候に対応できるクオリティも申し分ない。クロマポップレンズ2枚が標準装備。
◆公式HP/https://smithjapan.co.jp/
Sweet Protection|RIG® Lens Technology (リグレンズ)
目の疲れを軽減する革新的なレンズ
RIGレンズは、コントラストを高めて見えやすく、また有害な光線を遮断することにより目の疲れを軽減してくれるという優れものだ。すべて同じ透過率と曲線で作られているが、極端なフラットライトから極端な晴天時まで、異なる光の条件によって最適化されている。
▼RIGレンズテクノロジーの解説動画
RIGレンズ搭載モデル|Connor RIG
RIG™ を搭載した、フレームレスデザインのフリーライドゴーグル・ニューモデル。CNC加工エッジによるフレームレスデザインのゴーグルは最大の視野を実現。圧倒的な耐衝撃性の厚さ 2.8 mm トーリックスカルプ球面レンズを採用。日本販売モデルはノーズブリッジにフォームパッドを追加したローブリッジフィットで、顔へのフィット感もより高くなっている。
◆公式HP/https://sweetprotection.jp/
OUT OF|”THE ONE” LENS
調光+偏光の革新的なスーパーレンズ
「瞬間調光」という世界初のハイテクノロジーで世界的にも注目を浴びた OUT OF。そのOUT OFのアイコンモデルともいえる「THE ONE」のレンズは、世界で初めて、偏光レンズと調光レンズの機能をアウターレンズに搭載した革新的技術を誇るスーパーレンズだ。
光が弱い時にはレンズの色が薄くなり、晴れて光が強くなるとレンズは濃く変化する。ハイレベルな調光技術であらゆる天候や明るさに対応し、常に快適な視界を得ることができる。悪天候のなかでは偏光フィルターを通したイエロー系の光と高い透過率により、コントラストが向上してホワイトアウトを避けることができる。
THE ONE 搭載モデル| VOID
偏光、調光を兼ね備えたマルチな”THE ONE” LENSを搭載し、さまざまなシチュエーションで使用可能。OUT OFを代表する人気モデルだ。イタリア発のブランドらしく、見た目がとにかくお洒落。スタイリッシュなフォルムとアート作品さながらのグラフィックが描かれたバンドがあり、機能性とファッション性が融合された独特の世界観を持っている。
TUNED LENS(チューンドレンズ)
光を目に優しく便利にチューンしてくれる
ELECTRICといえば、その洗練されたデザインやブランドイメージから、サーファーやスケーターやアーティストなどに熱く支持されているトップブランド。スノーボーダーの間では伝説的ライダーMarcus Klevelandの名を冠したモデル「The Kleveland」「 The KlevelandII」が超人気で、通好みのスキープロショップなどから広がり、現在ではフリースキーヤーの間でも俄然注目度の高いブランドになっている。
’22-23シーズン、ELECTRICから登場した画期的なレンズ「TUNED LENS」。このレンズは、ブルーライトのように目を疲れさせたり、乱反射しやすく雪面の凹凸を見えにくくするような特定の色を光の波長から取り除き、目に入る光を目に優しく便利なものにチューンしてくれるのだ。その優れた働きで常に変化し続ける雪面状況や地形の凹凸が鮮明に見えやすいのが特長。人気ブランドのニューテクノロジーレンズの登場に熱い注目が集まっている。
TUNED LENS搭載モデル|ROTECK
サイドフレームのないアウトリガーによって横方向の幅が広く、視界が圧倒的にワイド。TUNED LENSがコントラストを向上させ、より雪面の地形の変化や、凹凸が見やすくなっている。低温でも硬くならないTPU(Thermo Plastic Urethane)素材を使い、雪山の極寒の気象条件下でも柔らかく顔に馴染む。
◆公式HP/https://charlie-trading.co.jp/brands/electric/
※2023年にリリースした記事を部分的にリメイクしたものです