2025年MotoGPタイトル争い、アコスタもそのひとりに? テック3代表「大本命とは言わないが候補になるはず」

 テック3GAGSASのエルベ・ポンシャラル代表は、MotoGPの2025年シーズンでペドロ・アコスタがタイトル争い候補のひとりとなるだろうと考えている。

 アコスタは2021年にMoto3クラス、2023年にMoto2クラスでチャンピオンに輝き、今年から最高峰クラスへデビューしたばかり。中小排気量での圧倒的な強さもあり、彼はかつてのマルク・マルケスのような存在になると大注目された。

 2024年シーズンが始まった当初、アコスタはそういった期待に応えるかのように連続で表彰台を獲得。ただ中盤戦はKTM陣営の苦戦もあり上位に食い込めていない状況にある。

 そんなアコスタは来年、早くもKTMのファクトリーチームへ昇格することが決まっている。そして来シーズンは、タイトル争いを演じる候補のひとりとなってくるはずだと、現在所属するテック3のポンシャラル代表は自信を持って語った。

「今年、タイトル候補ではないのは事実だし、彼もそれは分かっている。我々は彼に対してタイトル候補のように振る舞うのではなく、学び楽しみ、そして今後に向けて準備するようにと話している」

 ポンシャラルはMotoGPのポッドキャストでそう語った。

「しかし私は、来年は彼がその地位にいるだろうと思っている。彼が大本命とまでは言わないが、タイトルへ挑む候補が5~6人挙がっているとすれば、彼は2025年にはもう、そのひとりになっているだろう」

「彼が来年からもうタイトル候補になるだろうと言っているのは、単にスピードがあるからというだけではない。週末のマネジメント方法や一貫性、そしてチームと仕事をシェアすることや、バイク改善のための優れたフィードバック、適切なセッティングを見つけ出すことなど、印象的なものがあるからだ」

「彼はとても印象的だ。ルーキーなので学ぶことはたくさんあるが、彼は既にかなり高いレベルにあるため、改善も簡単ではない」

 またポンシャラル代表はアコスタのルーキーシーズンに対して、非常に高い点数をつけている。

「彼の今シーズンは8.5~9点というところだと思う。新人としては完璧に近い」

「(サンマリノGP前に)会話した時、アラゴンでの表彰台について話したんだ。彼は『もっと』と話していた。だから彼自身がそういった点数を自分につけているかは分からないが、私ならそうする」

「MotoGPは非常にレベルが高く、競争も激しい。今シーズンは信じられないほどだ。その状況の中、ルーキーのできるベストに近い成績を残している。今のMotoGPのレベルを考えれば、彼のやっていることは本当に素晴らしい」