【最近気になる注目ワード・64】業務を進める際に、わからないことや曖昧なことがあれば先輩や上司などに質問・確認することは仕事の基本。わからないまま業務を進めてしまうと取り返しのつかないミスにつながる可能性があるため、スルーは禁物だ。しかし一方で、SNSなどでは「職場に質問しにくい人がいる」という声もあり、さまざまな意見が挙がっている。
●機嫌が態度に出る人には質問しづらい?
一体どんな人が「質問しづらい人」なのか。多くの共感を得ているのが「日によってテンションが明らかに違う人」という意見。その日の気分で対応が変わるため、「落差が激しすぎて、悪い時に当たったら嫌だから質問できない」「機嫌がいい時は『何でも私に聞いてね』って言うのに、機嫌が悪いと超嫌な対応される」などと困っている人は多い。
また、「質問された時の態度が怖い人」「バカにしたような態度を取る人」も避けられやすい傾向にあるようだ。中には「質問したら『こんなことも分からないの?』と言わんばかりに鼻で笑われた」という人も。毎回そのような態度を取られたら、質問すること自体がストレスになってしまいそうだ。
ただし、これらのタイプの人とは「ちゃんと関係性を築いたら大丈夫」との意見もある。関係性を築くまでは大変だが、「一度関係性ができてしまえば、質問しやすくなって働きやすくなったよ」と実体験を語る人も。
他にも「質問しにくい人」として挙げられているのが、「適当に答える人」だ。質問をされた時の態度が悪いわけではなく、人当たりはいいが答えが適当なタイプ。
このタイプには「その場で適当に考えたことを答えてくるから、質問しても混乱するだけ」「口も上手いし、いい人に見えるからみんなが質問するけど、適当に答えるから後々トラブルに繋がる」と困らされている人もいるようだ。中には「機嫌が悪くても態度が悪くても、正しい答えをくれる人のほうがありがたい」という声もある。
一方で質問される側の意見としては、「何回も同じこと聞かれたらイラッとする」「まずは自分でも調べられることは調べてから聞いてきて欲しい」「何が聞きたいのか要領を得ないのは困る」などの声もある。
とはいえ、質問すること自体を敬遠するようになってしまっては、業務に支障をきたすこともあるだろう。質問する側もされる側も、相手への思いやりだけは失わないことが大切かもしれない。(フリーライター・井原亘)
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井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている