日本モルック協会公式アンバサダー、森田哲矢さん(さらば青春の光)モルックを語る
「ある番組で趣味がないって話をしてるときに、サンドウィッチマンの富澤(たけし)さんから勧められたのがモルックでした。次に富澤さんに会うときまでに一度やっておこうかと、一緒にチーム(キングオブモルック)も組んでるカナイに調べてもらい、日本モルック協会さんに電話してみたら練習会にお誘いいただいたので行ってみたんです。面白くなかったとしても話のネタになるし、ぐらいの気持ちでやってみたら、“え、ちょっと待って。これおもろいやん”ってなって、東京大会に出場して4位に、そんで日本代表としてフランス大会に出たんです。そうは言っても、当時の競技人口って世界で1000人いるかどうかってとこだったと思うんですよね。日本代表になれる条件も、その年世界大会が開催されるフランスまでの旅費が出せるかってことでしたし(笑)。国を代表するのに、それぐらいハードルの低いスポーツやったんです。それが今や、日本で世界大会を開催するまでになって。正直、自分らが一番驚いてます」
「なんといっても、モルックの魅力は誰でもできるとこですね。なんなら、おじいちゃん・おばあちゃんたちの方がうまかったりする。練習時間、たっぷりありますからね〜(笑)。モルック界のレジェンドで、フィンランドのヤケって選手がいるんですけど、おじいちゃんなのにめちゃくちゃ上手いです。初めてでもすぐできるようになるけど、やっぱり練習すると上手くなります。点数が50点に近づいてくると、相手が狙ってるであろうスキットルを遠くに飛ばそうぜ! みたいな駆け引きもあって、心理戦っていうか、ちょっとギャンブル的な楽しさもあります。ただ、やっぱ的確にスキットルを倒せる技術はあった方がいいんで、バスケやってた人とか、ゴミを遠くからゴミ箱に上手に入れられる人とかは強いですね(笑)」
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初の日本開催「2024モルック世界大会 in函館」に行ってきました!
2024年8月23日から25日までの3日間にわたって行われた2024モルック世界大会。初日には、昭和公園にて開会セレモニーや国別対抗戦が開催されました。13の国と地域で選別されたメンバーによる国別対抗戦は、森田さんも「実質コレが世界大会やと思うんですけど」というほどのハイレベルな戦いが繰り広げられ、決勝戦はフィンランドとオーストラリアのチームが激突。オーディエンスが固唾を飲んで見守る中、接戦を制したのはモルックの母国・フィンランドチームでした。
15の国・地域から、過去最大規模となる672チーム、約3350人がエントリーしたという今大会。24日には予選が開催されました。予選リーグは、1グループにつき6〜7チームに分かれ、2チーム対戦の総当たり戦。各グループの2位までが3日目の上位トーナメントに進むことができます。25日には、予選を勝ち上がった192チームが出場し、1回戦は3チームの合計得点で争い、2回戦以降は、2チーム同士で対戦しました。決勝戦に進んだのは、フランスの「Oh la la」と、日本・兵庫県の「明石モルック倶楽部」。森田さんはじめ、「キングオブモルック」(さらば青春の光・森田哲矢さん、みなみかわさん、カナイさん、ラブレターズ・溜口佑太朗さん)の面々も見守る中、、明石モルック倶楽部が逆転優勝!! 初の日本開催のモルック世界大会で、日本のチームが初優勝するという歴史的な瞬間に立ち会うことができました!
取材・文/ふなつあさこ 撮影/加藤幸治、ふなつあさこ 資料提供:一般社団法人 日本モルック協会