シンガポールGPはフェラーリが最速だった? 中団で跳ね馬と争い8位のアロンソ「今回は彼らが勝つべきレース」

 アストンマーティンのフェルナンド・アロンソは、F1シンガポールGPでカルロス・サインツJr.(フェラーリ)の後ろ、8位でフィニッシュした。彼は自身と争ったフェラーリ勢が、レースで勝つべきだったと語った。

 予選で7番グリッドを確保したアロンソは、レース前半はニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)のすぐ後ろを走行していたが、早めのピットストップをしたことでヒュルケンベルグをアンダーカットすることに成功。ただ、そのアロンソよりも早くピットインしたサインツJr.や、逆に最初のスティントを遅らせたシャルル・ルクレール(フェラーリ)は、そのペースの速さを活かしてアロンソを逆転。ルクレールは5位、サインツJr.は7位だった。

 フェラーリ勢は元々、今週末のプラクティスで速さの片鱗を見せていたにもかかわらず、予選での失敗が響いてアロンソの後ろからのスタートとなっていた。ルクレールはQ3でトラックリミット違反によりタイムを抹消されたことで9番手、そしてサインツJr.は同じくQ3でクラッシュしたことにより、10番手に沈んだのだ。

 決勝ではふたりとも遅いドライバーにペースを乱されることになったため、ピット戦略を駆使してなんとか順位を上げていくしかなかった。そんなフェラーリ勢とポジションを争っていたアロンソは、フェラーリは勝って然るべきポテンシャルがあったとコメントした。

「フェラーリに関して言うと、彼らはこのレースに勝つべきだっただろう。今週末、彼らが最速のマシンだった」

 そう語ったアロンソは、マクラーレン、レッドブル、フェラーリ、メルセデスといったいわゆる4強チームを除いた最上位でフィニッシュ。6位に入ったアゼルバイジャンに続き、2戦連続となるポイントを獲得したが、最大限の力を発揮できたかと問われるとこう答えた。

「ああ、間違いなくね」

「チェコ(レッドブルのセルジオ・ペレス)の前でフィニッシュしたけど、基本的にはトップ4チームの後ろになるから、普通は9位と10位が狙えるとしたものだ。8位というのは僕たちのベストな結果よりも少し良いんだ」

「ポイントも獲得できたけど、周回遅れたっだしペースも良くなかった。週末を通してマシンを走らせるのが難しかったんだ。だから入賞はラッキーだったし、15位になってもおかしくなかった」

「本来なら15位か16位になるところだった。でもフェラーリから2秒差の8位だ。これ以上のことができるかは分からないね」