【MotoGP】インドGP、2025年カレンダー落ちか。既に今季は中止決定……プロモーター変更も財政支援得られず

 motorsport.comの調べでは、まだ発表前ではあるものの、2025年にインドGPがMotoGPに復帰する可能性が薄れつつあるようだ。

 MotoGPインドGPは、デリー郊外にあるブッダ・サーキットで2023年に初開催を迎え、2024年もカレンダー入りを果たしたものの、今季は“運営上の考慮”と“不適切な気候条件”を理由に開催が見送られた。

 ただMotoGPのプロモーターであるドルナ・スポーツや地元プロモーターであったフェアストリート・スポーツは、2025年3月に改めてインドGP開催を目指すとしていた。

「FIM、IRTA、ドルナ・スポーツは、2024年にインドGPが開催されないことを発表する。MotoGPは運営上の考慮から、同国への復帰を2025年初頭に延期する」とMotoGPは5月に声明を発表した。

「ウッタル・プラデーシュ州政府からの助言に従いMotoGPは、観客にとってもライダーにとっても最適な天候が予想される2025年3月にブッダ・インターナショナル・サーキットへ戻って来る見込みだ」

 その2ヵ月後、ドルナはブッダ・サーキットを金銭面で支えるウッタル・プラデーシュ州政府の投資機関“インベストUP”と新たに3年の契約を締結したと発表。前任プロモーターであったフェアストリートはお払い箱となった。

 しかしmotorsport.comの調べでは、地元当局がインドGP開催の財政支援を見つけられていないため、2025年に開催される可能性も低いようだ。

 現段階では、来季カレンダーの公開が急務となっており、インドGPの来季開催が合意に達する可能性はますます低くなっている。

 既に決定済みの日程では、2025年シーズンは3月頭にタイで開幕し、その後2週間のブレイクを挟んで3月16日にアルゼンチンGP、3月30日にアメリカGPが開催されると見られる。

 MotoGPは来年4月末(スペインGP)から9月中旬(サンマリノGP)までヨーロッパラウンドを実施した後、アジアへのフライアウェイ戦を経てヨーロッパへ戻り、11月中旬のバレンシアGPで閉幕を迎えるだろう。