ゼイン・マローニがローラ/ヤマハ・アプトの加入決定。今季F2では宮田のチームメイト「ディ・グラッシから学ぶのが楽しみ」

 ローラ/ヤマハ・アプトの、フォーミュラE2024-2025シーズンのドライバーラインアップが決定。ルーカス・ディ・グラッシのチームメイトには、今季のFIA F2に宮田莉朋のチームメイトとしてローディンから参戦しているゼイン・マローニを起用することを明らかにした。

 今年の3月に発表された、ヤマハのフォーミュラE挑戦。ローラと組んでパワートレインを開発し、アプトのマシンにそれが搭載され、2024-2025シーズンから参戦をスタートすることになっている。



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 すでにフォーミュラEの初代ウイナーであり、チャンピオン獲得の経験もあるディ・グラッシの起用は決まっていたが、そのチームメイトにはフォーミュラEルーキーのマローニが加わることになった。

 マローニは今季FIA F2にローディンから参戦。スプリントレースとフィーチャーレースでそれぞれ1勝ずつを記録するなど、アゼルバイジャン戦を終えた時点でランキング3番手につけている。

 そのマローニはF1ではキック・ザウバーのリザーブドライバーを務める傍ら、フォーミュラEでもアンドレッティのリザーブ&開発ドライバーを担当。そのため、すでにフォーミュラEのドライブは複数回経験済みである。

 その経験、そしてF2などでの速さにより、ローラ/ヤマハ・アプトの白羽の矢が立った形だ。

「ローラ/ヤマハ・アプトの一員になれてとても嬉しく思う。このエキサイティングな挑戦を楽しみにしている」

 マローニはそう語った。

「フォーミュラEについては既によく知っているけど、これは僕にとってまったく新しい1ページだ。経験豊富なチームと、成功を収めたドライバーと一緒に働くことは、次のステップに向けて最適だ」

「チャンピオンになった時を含め、過去数年にわたるルーカスの戦いを追いかけてきた。そして尊敬してきたんだ。彼から多くのことを学び、共に自分たちのマシンの開発を前進させていくことができると確信している」

 ローラ・カーズのティル・ベクトルシャイマー会長も次のように語り、マローニを歓迎する。

「来るフォーミュラEのシーズンに向け、ゼインをチームに迎え入れることができ、嬉しく思っている。これにより、来季のグリッドで最もエキサイティングなドライバーを加え、我々のペアを完成させることができた」

「ゼインは非常に才能ある若手ドライバーであり、スピードはもちろん、可能性にも溢れている」

「ゼインは様々なジュニアカテゴリーで能力を発揮し、その実力を示してきた。サンパウロの開幕戦で、彼がステアリングを握るのを楽しみにしている」

 アプトのトーマス・ビアマイアーCEOは、若い才能にチャンスを与えるのは、アプトの伝統であると宣言した。

「シーズン11でゼインがチームの一員になることを、とても楽しみにしている。彼は、共に働き始めた最初の数日で、早くも新鮮な風を吹き込んでくれた」

「若い才能にチャンスを与え、彼らを支援することは、何十年にもわたってアプトの強い伝統である。フォーミュラEでもこういう道を進むべきことは、明らかだった」

 フォーミュラEの第11シーズンは、11月にバレンシアで合同テストを行ない、12月7日のサンパウロE-Prixで開幕する予定だ。