『さがす』「ガンニバル」の片山慎三監督による最新作、映画『雨の中の慾情』の予告映像とメインビジュアルが公開された。
本作は、片山慎三監督が、つげ義春のシュルレアリスム作品「雨の中の慾情」を原作に独創的なラブスト―リーとして映画化した最新作。メインキャストは成田凌、中村映里子、森田剛。2人の男と1人の女の切なくも激しい性愛と情愛が入り交じる、数奇なラブストーリーが誕生する。
また、本作は第37回東京国際映画祭コンペティション部門への公式出品が決定している。コンペティション部門の審査員長は香港の俳優トニー・レオンが務める予定となっており、日本×台湾合作の本作がどう評価されるのか期待が高まる。
この度解公開された予告映像は、成田凌演じる義男と、中村映里子演じる福子の儚いラブストーリーが紡がれていく様子から始まる。神秘的なロケーションでのバスタブの中、他愛のない会話を楽しむ姿や、海を見ながらその美しさに感嘆する2人の姿が、異国情緒あふれる風景とともに映し出され、幻想的で繊細な愛の物語の始まりを予感させる。
しかし、映像はそんな予想を裏切るかのように一気に大きな転調を迎え、そこから先は片山慎三監督×つげ義春という独創性溢れる世界観が怒涛のように押し寄せる。森田剛演じる伊守と福子の2人が、息を切らしながら何かに怯える様子、なぜか兵士姿で福子を慌てて探し回る義男の姿、闇夜の中に光り輝く巨大な城に、燃え盛るモノクロ写真‥‥。いまだかつて誰も見たことがない唯一無二の愛の物語へと展開していくように、めくるめく映像の数々が映し出されていく。
映画『雨の中の慾情』は、2024年11月29日(金)より全国公開。
作品情報
映画『雨の中の慾情』
貧しい北町に住む売れない漫画家・義男。アパート経営の他に怪しい商売をしているらしい大家の尾弥次から自称小説家の伊守とともに引っ越しの手伝いに駆り出され、離婚したばかりの福子と出会う。艶めかしい魅力をたたえた福子に心奪われた義男だが、どうやら福子にはすでに付き合っている人がいるらしい。伊守は自作の小説を掲載するため、怪しげな出版社員とともに富める南町で流行っているPR誌を真似て北町のPR誌を企画する。その広告営業を手伝わされる義男。ほどなく、福子と伊守が義男の家に転がり込んできて、義男は福子への潰えぬ想いを抱えたたま、3人の奇妙な共同生活が始まる。
監督・脚本:片山慎三
原作:つげ義春「雨の中の慾情」
出演:成田凌、中村映里子、森田剛、足立智充、中西柚貴、松浦祐也、梁秩誠、李沐薰、伊島空、李杏、竹中直人
配給:カルチュア・パブリッシャーズ
©2024 「雨の中の慾情」製作委員会
2024年11月29日(金) TOHOシネマズ日比谷ほか全国公開
公式サイト culture-pub.jp/amenonakanoyokujo/