【メンタル崩壊】 試写会で「ジョーカー2」を鑑賞したら2日間ツラかった。本当にツラかった…

・リー

そしてここでズバリ! 本作の鍵を握るのはレディ・ガガ演じる謎の女性「リー」である(ちなみに公式見解によるとリーはリー。ハーレイ・クインではないとのこと)。

アーサーが収監されている “ほぼ刑務所のような病院” に突如現れたリー。ジョーカーが5人を殺害した罪で裁判が開かれようとする中、リーの出現で物語は大きなうねりに巻き込まれていく。

これ以上はネタバレになるため、あえて申し上げないが『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、アーサーとリー、そして「ジョーカー」が織りなすヒューマンドラマである。誰も予想しえない結末を、覚悟を持って見届けていただきたい。

(広告の後にも続きます)

・音楽

ちなみに1つだけ気になったことがあるとすれば、監督のトッド・フィリップスが「これはミュージカル映画ではないが、音楽が重要な要素である」と語っている通り、前作の比ではないほど音楽のシーンがメチャメチャ多い。

それこそまさにレディ・ガガがキャスティングされた理由なのだろうが、人によっては「音楽が過ぎる」と感じるかもしれない。逆に言えば前作よりも芸術性を高めた作品と言えるだろう。

真面目な話、試写会で「ジョーカー2」を観てから2日間、本当に気分が優れなかった。アクションや視覚的なグロさはほぼ皆無であるにもかかわらず、ストレートにメンタルをやられてしまったようだ。

人間の優しさ、醜さ、希望、絶望、憎悪。それらを全て奪われたとき、人はどうなってしまうのか? あまりにも過酷なアーサーの運命は「人が生きること」について考え直すきっかけになるかもしれない。