近年はアスレティックウエアやオーバーフィッティング一辺倒だったファッション業界も、さまざまなトレンドに細分化され始めて、それぞれが好きなファッションを楽しめる時代に入ってきたことを実感しています。私が所属する〈J.PRESS〉も、さらにディレクターを務める〈J.PRESS & SON’S AOYAMA〉でも、先シーズンくらいからじわじわとアメリカントラッドの波を感じていましたが、実際もうすぐそこまで来ています。それというのも、J.PRESSと韓国トラッドコミュニティがコラボしたイベントは、日韓両国ともに大好評だったからです。一般のファンの方はもちろん、ファッション業界人も多く参加してくれて、この波の確実性を強く体感しました。その波の一環として、私がショップディレクターを務める「J.PRESS & SON’S AOYAMA」では、とある新興トラッドブランドのポップアップストアを開催します!

IVY PREPSTERというブランドをおさらい。

元々は2010年から存在していたブランドですが、しばしの休息を経て、2024年よりリスタートした〈IVY PREPSTER(以下IVP)〉というブランドです。このIVPというブランドについて少しだけ説明します。

アメリカントラッド、ひいては日本のVANなどによって様式化された「アメトラ」に深く感銘を受けたTod Tesoroによって2010年に生まれたIVY PREPSTER(以下IVP)」は、ブランド設立当初はニューヨークを拠点として、初期のラルフローレンがそうであったようにネクタイを主としたネックウエアを販売の中心としていました。2024年よりアメリカントラディショナルを愛好する人々にとって重要な少数のアイテムのみを制作し、ブランドとして満足いく品質で仕上がった時にだけリリースするという現代では稀有なマーケティング手法を採っています。

そんなブランドのポップアップストアを2024年9月28日(土)より表参道「J.PRESS & SON’S AOYAMA」にて開催します。手前味噌ながら店の紹介もさせていただきますが、「J.PRESS & SON’S AOYAMA」はアメリカのニューヘイブンにて1902年に誕生したトラッドブランド〈J.PRESS〉の哲学を継承し、アメリカントラディショナル、アイビースタイルの新たな可能性を探求する店。共にアメリカントラッドを愛する盟友として、この度タッグを組むことになりました。もはや街着としての地位を完全に確立したスウェットパンツのほか、トラッド愛好家には必需品のキャンバストート、ブランドのアイコニックな存在である4パネルキャップなど、少数ですが充実したラインナップがご覧いただけます。

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IVPのこの秋冬の展開アイテムについて。

2024年SSより展開しているIVPの「ラガースモック」は半袖ながら程よい肉厚とややワイドな身幅を採用しているため、残暑の厳しいこの時期に最適です。また2024AW注目の新作として「スウェットパンツ」をリリースします。わずか1本の切り替えラインを加えることで、IVPらしさを表現しています。またブランド初のバッグにして高品質な日本の縫製技術を駆使した「キャンバストート」が登場します。普遍的なデザインながら現代の生活に適したポケットやボトルホルダーなど細部に拘り、サイズにも徹底的にこだわりました。アイビー&プレッピースタイルのアクセントとして使いやすいカラー展開にご注目ください。また、ブランドのリスタート時よりアイコニックな存在として位置付けている「4パネルキャップ」は新色を含めた計6色を展開中です。全色を直接見られる機会は、国内初となります。