Neighbor(ネイバー): ネットワーク上の接続デバイスを一覧で確認
Neighborは、スイッチのポートに接続されている機器の接続状況やIPアドレス、ポート番号などを一覧で表示する機能である。これにより、各ポートの状況を瞬時に把握でき、映像制作現場でのネットワーク管理が大幅に簡素化される。
さらに、PCとサブネットが一致しているIPアドレスのハイパーリンクをクリックすれば、Web管理対応のデバイスの設定画面に即座にアクセス可能である。この機能は、日常的なコンバーターや追加機器の設定、運用にも非常に便利である。
また、ネットワーク全体の接続状況を確認できる「Site Neighbors」も備わっており、各種フィルターが用意されているため、VLANを超えたデバイス管理やDante、NDIなどのプロファイルに基づく検索、さらにスイッチごとの接続状況やデバイスメーカーごとに絞り込んだ検索も可能である。
大規模な現場では多くの機器がネットワークに接続されており、それぞれの状態を個別に確認するのは非常に手間がかかるが、Site Neighborを使えば一目で状況を把握できる
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PoE(Power over Ethernet):ネットワーク経由で電力供給とデバイス管理を実現
NETGEAR EngageのPoE管理機能は、リモートで電源管理ができる優れものだ。
NDI対応のカメラやその他のIPデバイスがPoEを利用している場合、各ポートごとの消費電力を監視し、必要に応じてリモートでデバイスを再起動できる。この機能により、たとえばカメラが突然動作しなくなった際、物理的にアクセスすることなく、ネットワーク経由で問題に対処可能だ。
特に注目すべきはPoEスケジューリング機能だ。これにより、特定の時間に自動でデバイスの電源をオンオフできるため、電力消費の最適化が図れる。例えば、夜間に使用しない機器をオフにし、朝自動で再起動させることで、無駄な電力消費を防ぎつつ効率的な管理ができる。
Port Configuration(ポート コンフィグレーション):ポートの設定を柔軟にカスタマイズ
以前から大きく進化したのがPort Configurationだ。かつては、パラメータを確認するだけで変更できなかったが、現在ではポートの各種設定を細かく調整できるようになっている。
例えば、ポートの接続スピードを「Auto」ではなく、特定の速度に固定したい場合や、1番ポートを無効化するなどの設定が可能だ。
また、NDIのパケットフレームサイズを1500バイトに固定したり、フローコントロールが必要な機器に対しても、用途に応じて柔軟に設定を変えられるようになっている。このような詳細な調整が可能になったことで、ネットワーク環境をさらに最適化できる。
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まとめ
NETGEAR Engageは、1〜2台のスイッチから複数の大規模なスイッチ群まで、すべての管理を1台のPCで完結させることができるソフトウェアベースの管理プラットフォーム。映像制作現場でのネットワーク管理において、その利便性から欠かせないツールとなっている。一度使い始めると、その機能の豊富さと実用性に驚かされるだろう。
ぜひ、NETGEAR Engageを導入し、ネットワーク管理の効率化を体感してほしい。