RB、ダニエル・リカルドの更迭を正式発表。後任はリアム・ローソン……来季の角田裕毅のチームメイトはまだ発表されず

 RBは、次戦アメリカGPから、ダニエル・リカルドに代わってリアム・ローソンを起用することを明らかにした。ローソンは今季残りの6戦でRBのマシンのステアリングを握ることになるが、来季の去就についてはまだ明らかにされていない。

 先日行なわれたシンガポールGP終了後、リカルドはインタビューに目を潤ませて臨むなど、これがF1で最後のレースだったと匂わせた。またRBのローレン・メキーズ代表も、「これがダニエルにとって最後のレースになる可能性があった」とプレスリリースにコメントを寄せていた。

 しかしチームやレッドブルからは正式な発表がなされぬまま日が経過。リカルドの去就が注目されていた。

 そして9月26日の欧州時間夕刻、RBがプレスリリースを発表。リカルドがシンガポールGPを最後に、マシンから降りることが正式に発表された。

 リカルドの後任を務めるのはローソン。昨年リカルドが骨折により戦線を離脱した際に代役を務めて以来のF1復帰ということになった。ローソンは今季残りの6戦全てでステアリングを握り、再びチームメイトとなる角田と対峙することとなる。

 メキーズ代表は、今回の決定に際し、次のようにコメントを寄せた。

「チームの全員が、ダニエルが過去2シーズンにわたって我々と共に頑張ってくれたことに感謝していると思う」

「彼は素晴らしい姿勢で、チームに多くの経験と才能をもたらしてくれた。そのことが、全員の緊密なチームスピリットを育むのに役立った。ダニエルはコースの上でも外でも真の意味での紳士であり、いつも笑顔を絶やさなかった。彼がいなくなるのは寂しいが、彼はレッドブル・ファミリーの中で特別な位置を占めることになるだろう」

「そしてリアムを歓迎したいと思う。彼は既にチームのことをよく知っているし、昨年もこのチームで走り、困難な状況にもうまく対処してくれた。スムーズにチームに溶け込んでくれるだろう」

「レッドブル・ファミリーの若い才能が次のステップに進むのを見るのは素晴らしいことだ。我々は共に、残りのシーズンに集中することを楽しみにしている」

 チームを離れることになったリカルドも自身のインスタグラムを更新し、メッセージを綴った。

「僕は生涯ずっとこのスポーツを愛してきた。ワイルドで素晴らしい旅だった。役割を担わせてくれたチームといろんな人たちに感謝したい。そして、時には僕以上のこのスポーツを愛してくれるファンの皆んなにも感謝する。良い時もあるし、悪い時もあるだろう。でも、正直言ってそれを変えるつもりはない。次の冒険が始まるまでね」

 なお今回の発表では、来季もローソンがドライブするかどうかについては明言されておらず、残りのレースでのパフォーマンスにより、方向性を決めるということのようだ。