グレシーニのマルク・マルケスはMotoGPインドネシアGPでは、ドゥカティのマシンを試し、レベルを理解することが楽しみだと控えめな目標を語った。
今週末のインドネシアGPを皮切りに、MotoGPはアジア・パシフィックラウンドへと突入。今年で3年目を迎えるインドネシアGPだが、実はマルケスにとっては鬼門のコースのひとつとなっている。
2024年シーズンにレースの行なわれる全19会場のうち、マルケスは16会場で既に勝利を収めている。残る3会場のうちの2つ(ポルトガル、オーストリア)では表彰台を獲得しているが、インドネシアGPのマンダリカ・インターナショナル・サーキットでマルケスはまだチェッカーを受けたことすら無い。
まだMotoGPはインドネシアGPを2回しか開催していないという事実はあるが、マルケスはこれまで、インドネシアGPで7周しか走っていないのだ。
マルケスは2022年は決勝日のウォームアップで大クラッシュを喫しレースは欠場。2023年もスプリントレースと決勝の両方で早々に転倒してレースを終えている。
そうした場所でのレースに今年はドゥカティ陣営の一員として臨むマルケス。今回彼は自分たちのレベルを理解するのが興味深いだろうと語った。
「僕らのいる位置を理解するのが興味深いだろうね」とマルケスは言う。
「僕はここインドネシアでまだレースを完走したことがない。2022年にはウォームアップできついクラッシュを経験してしまったからね。ドゥカティのマシンで僕らのここでのレベルを理解するのは興味深いよ」
「ここは僕の好きなコースなんだ。過去に凄く良い経験をしてきたわけではなかったとしてもね」
「楽しみにしているよ。トップ4かトップ5を狙っていきたい」
現在、マルケスはランキングでトップのホルヘ・マルティン(プラマック)から60ポイント差の4番手となっている。数字上ではまだ今シーズンのタイトル獲得の可能性が残っているが、彼はその可能性をまだ考慮しているかどうかについて、言葉を濁している。
「僕としては、既に今シーズンの自分の目標は達成している」
残り6戦で戦術を変えるのかと尋ねられたマルケスは、そう答えた。
「楽しむこと、それが鍵になる」