ティム・バートンの最新作は絶対に映画館で観てほしい!おもちゃ箱のようなキモ可愛い世界『ビートルジュースビートルジュース』

【娘が死後の世界へ。さあビートルジュースの登場だ】

そのリディアの娘のアストリッドがある人物の罠にハマり、死後の世界へと連れ去られてしまう。救出できるのはビートルジュースしかいない! リディアはしぶしぶ「ビートルジュース」と3回唱えると……出てきました!ビートルジュース。

ここから向かう“死後の世界” が最高なんです!

とにかく衣装、美術、色彩、最初からゴス色強めでずっと可愛いんですが、死後の世界はもはやアトラクションのような楽しさ。常に死を感じさせながらも、死に対する悲壮感はゼロ。体の一部がない人間がゴロゴロしているし、血まみれキャラクターも愛嬌たっぷり。

みんな元気なのがおかしくて「ここに行ってみたいわ〜!」とさえ思ってしまうから不思議です。

ちなみに近年CG技術の発達で、特殊撮影はグリーンバックで行われることが多いけれど、この映画はセット撮影。あの死後の世界やさまざまな闇のキャラクターや美術はほぼ手作りなんです!

まさにバートン監督が原点に戻り、自身のこだわりをいっぱい詰め込んだブラックなおもちゃ箱なんだと思います。

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【主要キャラが全員ヘンテコでチャーミング】

しかし、この映画の魅力はヴィジュアルだけではありません。人物関係もすごく練られ、物語が面白いからこそ見応えがあるんです。

リディアが思春期のアストリッドに手こずったり、アストリッドに好きな人が出てきてデートしたり、ビートルジュースはバツイチで、元妻(モニカ・ベルッチさん)が死の世界から蘇り、ビートルジュースを追いかけまくったり……。

母と娘、初恋、離婚夫婦の攻防など、変なキャラの皆さんが巻き起こす物語も最高に楽しい!

特に母と娘のエピソードは思春期あるある満載なので、母娘で観ても面白いと思いますよ。

ティム・バートン監督の遊び心がいっぱい描かれている『ビートルジュースビートルジュース』。ポップでおしゃれでキモ可愛い世界観は、絶対にスクリーンで観てほしい。ぜひ劇場でお楽しみください!

執筆:斎藤 香

Photo:© 2024 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved –

ビートルジュースビートルジュース

2024年9月27日(金)より全国ロードショー

監督:ティム・バートン

出演:マイケル・キートン、ウィノナ・ライダー、キャサリン・オハラ、ジャスティン・セロー、モニカ・ベルッチ、

アーサー・コンティ、ジェナ・オルテガ、ウィレム・デフォー