ついにラーメン内閣発足か!? 9月27日、自民党総裁選で石破茂元幹事長(67)が第28代総裁に選出された。石破氏といえば、ラーメン議連の会長も務めるほどのラーメン好き。集英社オンラインで石破氏に取材した「思い出のラーメンBEST3」、「大好きなインスタントラーメン」につづいて、日本が誇る「インスタント麺」について。そして、あの日、あの時、食べた思い出のラーメンを語る。
衝撃を受けたカップヌードルのカレー味
――石破さんが最も愛する出前一丁。そして、もう一品を選ぶなら?
やはりカップヌードルですね。これまで食べた本物ラーメン、そしてインスタントラーメンとも別物の味がしました。
はじめて食べたときの感想は「独自の味」という印象しかありませんでしたが、それがいつしかやみつきになっていったのです。
あと具材ですよ。肉が入っている。これが意外と美味しくて好きなんですよ。
――最近はいろいろな味が登場して、『パクチー香るトムヤムクン』なんて商品も大ヒット中です。
パクチー、勘弁してよ(笑)。
――食わず嫌いなだけかもしれませんよッ!
苦手だから無理! ただ、カレー味のカップヌードルが出たときは衝撃でしたね。「カレーとラーメン! 私の好物が合体してる」と。
実際に食べてみると、私の知っているカレーとはまったく別物の味。「なんだ、このカレーは!? これはこれでうまいかも!」と衝撃を受けました。
でも、やはり私はしょうゆ味が一番ですね。カレー味は1週間に2回も食べれば十分です。
――1週間に2回も食べてたら、カレーも大好きですって! ところで、インスタントラーメンには「そば」「うどん」という超定番のジャンルもあります。これは、どうなんでしょうか?
ちょっと違うだろ感があるんだよよね。そっちは、やっぱり本物がいいなと。うん、ちょっと違うな。
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インスタント焼きそばは『ペヤング』よりも『U.F.O.』派?
――頑なに本物にこだわる理由とは?
銀行員になって3年目、昭和56年の大晦日。銀行の大晦日って本当に過酷だったんですよ、一斉に人が押し寄せますから。それで残業中に、同僚たちと「年越しそば食いたいなー」ってヘトヘトの状態で話してたんです。
そしたら、非常用食料で『緑のたぬき』があるじゃないですか。もう銀行の湯沸かしボイラーは落とされてて、ぬるいお湯しかなかった。でも、私も同僚もお腹ペコペコだったので、そのぬるま湯で作って食べたんですよ。
――で、お味は?
超まずかった(笑)。
――それ、石破さんがパッケージの説明通りに、熱湯を注がなかったのが悪いかと!
そーいうことなんでしょうな。でも、これがトラウマとなってインスタントラーメンの「そば」や「うどん」とは距離を置いてます。
それに当時、コンビニはそれほどなかったけど、立ち食いそばはどこにでもあった。だから“本物”を優先してたんでしょう。
社会人になってからは、ラーメンも本物を優先していました。終電で帰ると、最寄り駅に屋台が出ててね。疲れて塩分を欲しているから、そこで食べるラーメンが本当にうまかった。
その屋台を食べそこねた時の“プランB”として、インスタントラーメンが存在していました。
――インスタントの焼きそばは、どうですか?
『ペヤング』の大盛りなんて、めちゃめちゃ量があって満足感が高い。でも、やはり西日本の人間ですから袋麺の『日清焼そば』を一番食べますね。あと、それの進化系の『日清U.F.O.』。
日清焼そばは片付けが楽なんです。まず、お湯やスープを捨てる必要がない。フライパン一本でお皿もいらない。私の場合は、もやしやキャベツなどの具材も追加せず、麺とソースを楽しみますから、本当に片付けが楽なんですよ。