〈ラーメン首相誕生へ〉自民党新総裁に選出された石破茂ラーメン議連会長の最愛インスタントラーメンは?

キャンディーズにはじまる70年代のアイドル、国産名車、そしてラーメン、カレーなどなど。自民党所属の衆議院議員として多くの引き出しを持つ、石破茂氏。これまでラーメン議連会長を発足させるなどリアル庶民派として集英社オンラインの取材にたびたび答える石破氏が9月27日、自民党の新総裁選に選出された。10月1日召集の臨時国会で、石破氏は第102代首相に任命される。そんな石破氏が語った「インスタントラーメン」へのゆるぎない愛とは。

小学生の頃は『日清チキンラーメン』、中学時代は…

――まず、ラーメン議連会長でもある石破さんが初体験したインスタントラーメンとは?

もちろん、これ。『日清チキンラーメン』です。これは私と同世代ならみんな一緒でしょう。はじめて食べたのは小学生のとき。まだ、たまごポケットもなく、パッケージも地味でしたけど、お湯を注ぐだけなので小学生にでも簡単に作れる。ええ、食べまくってましたね。

――以前、石破さんが日清食品の50周年記念のようなテレビ特番で、チキンラーメンをすすってる姿を目撃したのですが、あれは?

農林水産大臣時代に出演しました。当時、「大臣がひとつの企業、商品を推す番組に出演するなんて、けしからん!」という意見があったんです。でも、「私は50年これを食い続けてるんだ! 何が悪い!!」と言って出演しました。

というのは冗談で、インスタントラーメンは日本が世界に誇る“食文化”ですから、そのルーツをテーマにした番組に農林水産大臣が出るのはれっきとした職務だということになりました。

ところで『出前一丁』ないの?

――すんませんッ! 買い忘れましたー。

じゃ、話だけするね。出前一丁のごまラー油。あの香りと、パンチの効いた辛味。今でこそ激辛なんて当たり前ですけど、当時はそういった刺激のある味がなく、「こんな味があったとは!」(かなり前のめりぎみで)と本当に斬新でした。

私、中学3年に高校受験があって、その時の夜食はひたすら出前一丁でしたね。

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高校時代は『エースコックワンタンメン』、大学時代に遂に…

――他にも石破さんが前のめりになるほどの衝撃を与えたインスタント食品はあるのですか?

エースコックの『ワンタンメン』ですね。これは、まず「ワンタンなんぞ?」からだったんです。

これが発売された昭和38年当時、私は本物のワンタンも食べたことありませんでしたから。で、食べたら、もちっとした食感の生地がスープとあって、美味しいじゃないですか。

ただ、後になって本物のワンタンを食べたら、エースコックのとはまったくの別物でしたけど(笑)。

高校受験勉強中の夜食は、出前一丁とワンタンメンを7:3で食べてましたね。

――そして石破さんが大学生になる時期には、日清から『カップヌードル』も発売されてますよね。

やはり試験前の夜食は『カップヌードル』ですよ。これもお湯さえ注げばいい。夜食として大いに役立ちました。

今でもこのパッケージを見ただけで、50年前に時間が戻る気持ちになります。パッケージのデザインは微調整されているけど、それを私のような発売当時から食べている世代に感じさせないのが上手いんでしょうな。

――この時期は、『サッポロ一番』シリーズも人気だったと思うのですが?

東日本出身の学生には人気でした。う〜ん。『サッポロ一番』も悪くない。嫌いじゃありません。でも、私のような西日本出身の人間は、やはり出前一丁なんでしょうな。