「余計なことすんな! そのまま作るのが一番うまい!!」
――カップラーメンを食べきったらスープにごはんを入れるのは、学生あるあるですけど、石破さんは?
まったくなかった。ひたすらこのまま食べてました。最近はお湯を注いで3分のところ、あえて10分まで延ばす食べ方もあるようですが、私はそれを行ないません。
そりゃ、人それぞれ好みがあるから、「10分のほうが絶対にうまい!」と言う人を否定はしませんよ。でも、私はパッケージに書いてある通りにしか調理しません!
――そこまで頑なになるのは、パッケージ以外の調理法を試して失敗した経験でも?
一時、【カレーにインスタントコーヒーを混ぜると味が引き締まる】というのがネットで流行して、私もそれをやってみました。
――石破さん、ネットで調べてまでカスタムしてるし!
でも、味は引き締まらないし、違和感しかない味でした。それで「余計なことすんな! そのまま作るのが一番うまい!!」と実感したんですよ。
それからは、どんなインスタント食品やカレーのルウでも、パッケージに書いてある通りに作る。だって開発者が試行錯誤を重ねて“3分”って数値を出したワケですよ。彼らは命がけで開発してるんです。
だったら、それが一番美味しいに決まってますから。そうして食べることが開発者に対する最大のリスペクトです。
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最後の晩餐もインスタントラーメンで?
――ところで石破さんが最も愛するインスタントラーメンは?
やはり、出前一丁でしょうな。
――人生最後の食事も出前一丁ですか?
人生最後に出前一丁はちょっとさみしいよね(笑)。
――石破さん、開発者へのリスペクトーッ! それこそ出前一丁って海外でも人気がありますよね。
はい。香港や台湾には、現地仕様の商品がいっぱい並んでいます。
――出前一丁の大ファンの石破さんは、そういった現地仕様も実食するんですか?
なにも中華料理の本場に行ってまで、それを食べようとは思いませんが(笑)。
ただ、こうして現地の人たちからも支持される味を作り出す。その開発力は相当なものだと思います。それは心からリスペクトできることです。
取材・文/直井裕太 撮影/下城英悟