最悪の事態は免れた。
現地9月26日、ロサンゼルス・ドジャースはサンディエゴ・パドレスとの首位攻防3連戦の最終戦を7対2で勝利を収め、3年連続の地区優勝を成し遂げた。だが歓喜の裏で、7回に主砲のフレディ・フリーマンが走塁の際に右足首を痛めて途中交代。球場は騒然としたが検査の結果、異常はなし。ポストシーズン開幕からの復帰に前向きな考えを示した。
チームの指揮を執るデーブ・ロバーツ監督も安堵したことだろう。大谷翔平の右適時打でドジャースが7回に逆転に成功し、さらにムーキー・ベッツの2点適時打でリードを3点に広げた直後の場面だ。3番のフリーマンは、なおも1死一塁の第4打席で二ゴロを放ったが、一塁でタッチを避けようとした際に足が絡んでしまい右足首を負傷。そのまま倒れ込んだ。ただ事ではないと察知したロバーツ監督と球団スタッフはすぐにフリーマンのもとに駆け付け、状態をチェック。フリーマンはなんとか自力で立ち上がるも、右足を引きずりながらベンチに引き揚げ、すぐにダグアウト裏に消えた。
足首の状態が心配されたが試合後のシャンパンファイトでは、フリーマンは松葉杖をつきながら歓喜の輪に参加。大谷のインスタグラムには右足にウォーキングブーツを履きながら、笑顔でツーショットに収まった姿が見受けられた。
MLB公式サイトのドジャース番記者ファン・トリビオ氏によると、フリーマンは試合後にエックス線検査を受けたことを明かし、「腫れて痛みはある。ただ、プレーオフが始まる土曜日までにはプレーできる見込みだと、かなり前向きに考えている」と話し、レギュラーシーズン残り3試合のコロラド・ロッキーズ戦の遠征メンバーは外れるが、その分を治療に専念。「(ナ・リーグの)ディビジョンシリーズ開幕には間に合うだろう」との見通しを立てている。
35歳の元MVPは「足首をケガしたのは初めてだから分からない。今はかなり腫れている」と説明。「この怪我を治すのに十分な時間があるのは幸運だ。はっきりとした答えは出せないが、できる限りのことはするつもりだよ」とポストシーズン出場に意気込みを示した。
トリビオ氏も「今シーズン、ドジャースはケガ人の多さに悩まされてきた。ドジャー・スタジアムでは恐ろしい光景が見られたが、チームは壊滅的な打撃を避けることができたようだ」と胸をなでおろしている。
構成●THE DIGEST編集部
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