MotoGPインドネシアGPの初日、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は予選Q2直接進出を勝ち取った。彼は初日を振り返ると、ヤマハが良い進歩を遂げていると語った。
クアルタラロは予選Q1とQ2の振り分けを決定するプラクティスで、6番手タイムをマーク。ドゥカティ陣営以外では最上位となるタイムで、Q2直接進出を確保した。
クアルタラロは直近2戦が行なわれたミサノでも比較的好調であり、これでQ2への直接進出は3戦連続だ。
ミサノ、そして今回のマンダリカ・インターナショナル・サーキットがヤマハのマシンにとって好ましいコースであることからペースが良いのだという意見もあるが、クアルタラロはそれを否定した。
インドネシアGPに続き、モビリティリゾートもてぎで行なわれる日本GPがヤマハの現在のレベルを確認する試金石となるとクアルタラロは考えているが、コース外におけるチームの考え方の変化も、今の違いを生んでいると確信しているようだ。
「とても嬉しいよ。僕らは良いステップをいくつか踏み出せていると思う。皆がとても接近しているけれど、少なくとも僕らは下位よりもトップに近い。これはポジティブなことだ」
クアルタラロはそう語った。
「(苦戦しているのは)ターン4とターン14だと思う。エネア(バスティアニーニ/ドゥカティ)の後ろを2周ほど付け回したけど、加速でかなり失っている部分がある。パワーもドゥカティのほうがあって、彼らは遥かに速いけれど、文句は言えないだろう。僕は6番手でQ2へ進んだ。素晴らしいよ」
「現実的に考えて自分たちの本当の立ち位置については、日本でQ2に進むことができれば、一歩前進したということになるだろう」
クアルタラロはヤマハの開発アプローチについて、さらにこう付け加えた。
「パワーランキングでは僕らはまだ下位のほうにいるのは分かるだろう。でも前に進むために一歩下がったんだ。今はマシンのハンドリングも良くなっていると思う」
「まだちょっと足りていないものはあると思うけど、今はこの機敏さを保ちながら、パワーを見つけて行く必要があると思う。それが今のヤマハの優先事項になる。最優先はブレーキだけど、次にパワーと電子制御が来るんだ」