ATEM Miniシリーズにも勧めたい
ちなみにこのMicro PanelはATEM Miniシリーズでも使用することができるのだが、そのような現場でも使用できるように、Media Playerに読み込んでいた静止画などを一発で表示できるような機能を持たせてくれるとさらに利便性が増すと思うので、ぜひとも今後のアップデートでお願いしたいところでもある。
現状ではMacroを組んで表示させるという流れになりそうだが、本機にはMacroボタンのアサインは10個までとなっている。静止画ぽん出しのためにMacroを使用するのはもったいないし、若干操作の煩雑さが増すのでできれば指一本で対応できたらと願わずにはいられない。
またこれはATEM Mini Extremeシリーズのユーザーに限定される話になるのだが、Extremeには4つのキーヤーと2つのDSKがありながら本体にはKEYボタンとDSKボタンがそれぞれ1つしか実装されていない。つまりKEY2〜4をスイッチングで選択するためにはATEM Control上、または外部コントローラーから行わねばならず、ユーザーは様々な選択を強いられた。
今回、Micro Panelには4つのキーヤーと2つのDSKがネクストトランジションと共に備えられているので、そうした操作の悩みから解放してくれる。このほか、本体にはMIXやWIPEといったトランジション切り替えのボタンもあり、これはATEM Miniシリーズなどと同様に操作をすることができる。
気になるのはAdvanced PanelにもあるARMボタンだが、現状ではまだ有益な情報は得られておらず、今後のアップデート情報に期待したいところである。
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このサイズで4 M/Eまでのオペレーションに対応!?
なんと言ってもありがたいのは、このサイズ感でありながら4 M/Eまでのコントロールに対応していることである。これは私の持つサードパーティ製のコントローラーでもできなかったことなので、とてもありがたい。
M/Eというのはミックスエフェクトの略で、端的にいえば4 M/Eのモデルであれば、スイッチャー4台分の映像処理を1台の中で行うことができる。噛み砕けば、ATEM Extreme4台それぞれでKEYやDSKを用いて様々なレイアウトを作っておき、それをシームレスに切り替えることができるという感じだ。
もちろん、それらはPROGRAMを切っていない時には自由にレイアウトの変更ができる。
ただ、この4 M/Eまでのコントロールを1台で集約させてしまうことは、本機での慣れがない限り現場でのオペレーションが煩雑になる可能性があるので、しっかりと予習をさせておきたい。
自身の場合はMacroを組んでなるべく操作系を簡素化させているのだが、前述の通りMicro PanelにはMacroが10個までしかアサインできないので、STREAM DECKなどを用いてコントロールパネルの拡張を図ったほうがよさそうだ。