ワイヤレスでセルフオペレーションも!
これまでになかったワイヤレスでのオペレーションは本機のちょっと面白いポイントだ。例えば、少し離れた場所でリハーサル時に映像のルーティングや切り替えの確認をするときなど有効的に活用でき、ワンオペで人手が足りないときなどに重宝する。
接続は簡単でPC本体をBluetooth接続待ち受け状態にし、Micro Panel本体背面のBluetoothボタンを長押しすればペアリングまで進めることができる。
ただ、その接続距離は弊社事務所環境では壁一枚を隔てて10m弱であったので、大規模会場などでは大々的な信頼をおいて本番運用するのは避けたほうがいい。ちなみに、Bluetooth接続が途切れてしまった場合はMicro Panel自身のLEDが消灯するので、疎通トラブルが起きた場合にはすぐに対応できそうだ。
また、本機はIP接続でコントロールするものではなく、あくまでPC上のSoftwere ControlをMIDI接続で操作するような仕組みになっているので、ソフトウェアを閉じてしまったりすると同じように、PanelのLEDが消灯しコントロールはできないようになっている。
なので、Bluetootheを用いた接続はあくまで補助的な役割上だ。メインスイッチャーはエンジニアが管理し、登壇者が任意で映像を切り替えたいとき。または、ワンオペ時において映像の疎通確認の際に用いるなどすればその恩恵を受けることができそうだ。
あとは10インチ前後の極めてコンパクトなPCを用いて接続する際には、USBインターフェースが1つしかないような場面もあるので、その際には本機が大活躍しそうである。ただし、USBチャージしながら運用してほしい。Panelには内蔵バッテリーがあるが、その持続時間はおよそ6時間である。
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ただ、物足りない部分ももちろんあって
私の感じるConstellationシリーズの魅力はレイアウト能力というよりも、入出力端子の多さだ。2M/Eモデルであれば20入力12出力の端子が備えられており、リアルカンファレンスや音楽ライブ会場などでは多方面に向けて映像を出すことができ大変重宝する。
いうなれば、VideoHubのような役割を果たすことができ、過去の大規模現場では安定した映像ルーティングという実績を残している。
おそらく配信や大規模カンファレンスの現場では、スクリーン上や登壇者ミニモニター、クリーンフィードの収録など各方面に向けて映像を出し分けする必要があったりする。このような場面ではAUX OUTの多さは大変便利なのだが、その切り替えなどはPanel上で行うことはできない。そこまでできたらこれ以上言うことはないのだが…。次世代のMicro Panelも検討しているのであれば、実装していただきたい部分である。
現状ではPC上のSoftwere Controlか、STREAM DECKなどでAUXの切り替えをすることになりそうだが、先日1Uラック型のSTREAM DECK STUDIOの発表もあったので、組み合わせると力強い。